安田屋 ごはん と おふろ

安田屋にはおひとり様用の宿泊プランがなく、ネット予約ができない。なので以前に電話で泊まれるか聞いてみたことがある。「宿泊希望日の2,3週間前くらいから空いていれば予約できる」みたいな返事だった。我の場合、泊まりたい宿は2か月前くらいに予約している。旅は月一ペースなので、直前予約はスケジュール的になかなか難しいのだ。あとでHPをよく見たら、「おひとり様も平日なら泊まれる場合があります。」って感じで書いてあった。しゃあない。その時はあきらめた。
そこから数か月、昨年最後に行った「文化財の宿」は下呂温泉「湯之島館」。宿泊は12月4‐5日。今年の予定は1月下旬に伊良湖温泉「角上楼」を数か月前に予約済み。2月と3月も既に予約を入れてある。「安田屋は地元だし、早く行きたいけど、当分行けないなー。」と思いながら年を越した。
そして2026年1月3日。時は来た。というか、夕方、日課のエアロバイクのペダルをこぎながら渇望している我に気づいた。喉が渇いたのではない。「文化財の宿」が恋しくなったのだ。そう、「角上楼」までまだ20日も待たなければならない。下呂温泉から1か月半も「文化財」成分を補給できないことになる。これはもう中毒症状だ。急がなければならない。早速、安田屋のHPで空室カレンダーを確認。1月6日から数日休館になるみたいだけど、1月5日なら空室ありそう。「善は急げ⁉」で電話をかけた。
安田屋に泊まるなら、やっぱり海側の部屋。HPにも写真が掲載されている太宰治ゆかりの「月見草」か、障子の組子がきれいな「牡丹」っていう部屋がよさげ。電話でも、その通りのワガママな希望を言ってみた。「そういう希望なんですが、おひとり様でも泊まれそうですかねー?」
電話の向こうの男性は「空いていそうですよ。ちょっと確認してみますので電話折り返しします。」と期待できそうな返事。ワクワクドキドキして待つこと1時間。そしてスマホが鳴る。「部屋割り調整できました。月見草を用意できますよ。部屋の指定料金をいただくことになりますけど、それでよろしければ。」との嬉しいお言葉。「ヤッターっ!」ちょっとお高くなっちゃうけど、背に腹は代えられない。以前にケチって後悔したことが数回ある。これで念願の安田屋1月5‐6日宿泊決定だ。直ちに奥方にも了解をもらう。ちなみに奥方と息子は仕事始めの日だ(恐縮)。
前置きが長くなったけど、伊豆の国市の願成就院に寄り道してから宿に到着。ラブライブの千歌ちゃんたちに迎えられてチェックイン。しばし「月見草」の鑑賞&撮影会。広縁でビール一杯やって、気分サイコーになったところで、浴衣に着替えて、ひとっぷろ。
安田屋の湯屋は離れになっていて、月棟から20メートルほど外を歩く。この時期、薄い浴衣だとちょっと寒い。
振り返るとこんな感じ
湯屋の建物は2階建てで、それぞれの階に内風呂と露天風呂がある。男湯は今日は2階。明日の朝入れ替えになる。
2階廊下の窓から松棟、月棟を臨む
屋根の向こうにちょっと見えるのが淡島
2階へ到着
正面は貸切風呂。有料なのでパス。
左側の暖簾をくぐる
誰もいない 独泉だ
風呂は天然温泉100%だけど、源泉の温度が低いので、循環式で加熱している。湯上がりの身体のカルキ臭が気になるほどに消毒も万全のようだ。
風呂には太宰治にちなんで
その作品名がつけられている
2階内湯は「富嶽」
露天に通じる扉を開けて下を覗く
階段を下りて露天風呂へ
2階露天風呂「満願」
(階段を下りるので実際には1階?)
2階脱衣室の窓から
風呂から上がって、部屋に戻り、着替えて宿の外観撮影会に出発。外観と宿の目の前の砂浜の撮影を満喫しつつも寒さに負けて部屋に帰還。
炬燵の上になにやら太宰治についての手作り冊子発見。炬燵で暖まりながら、ウィスキーのハイボール缶をグビグビ。冊子をペラペラとめくる。お世話になった「鈴木邦彦」先生の名前があった。懐かしい。
そうこうしているうちに、もうすぐ18時。夕食の時間だ。食事会場の月棟1階大広間へ向かう。
夕食 (1月5日18時~ 月棟 1階 大広間)
おひとり様の場合は料理のコースは選択不可。「お任せ料理」だ。
食前酒は「苺酒」なのだそう
苺の風味は? わからんかった
大好きな「花の舞」の樽酒を升でいただいた
「さすが伊豆」って感じのお造り
樽酒に気を取られてたけど
テーブル脇に美味しそうな写真見っけ。
沼津のブリュワリー「ONE DROP」ってところが
地元内浦産の柑橘をつかった
季節限定のクラフトビールらしい。
その名も「内浦セゾン」。柑橘系の風味。
敢えて言えば、IPAの苦味を無くした感じに近いかも。
地酒飲み比べもいただいた
完食
席を立とうとしたら、「デザートありますよ」って。
そうだった。飲んべえジジイは、忘れんぼ(笑)
ごちそうさまでした。
この後、宿の夜景を撮りに外へ。でも寒くて、早々に部屋に戻って浴衣に着替えて温泉へ。ちなみに浴衣は柄違いのを二枚借りられた(嬉)。でも、丹前は薄くて、しかも半袖。冬なのになんで? これじゃあ、浴衣の上に着ても全然温かくない(泣)。
脱衣場には湯上りの先客が一人いた。思わず「寒いねー」と言ってしまった。こういう文化財の宿で「寒いねー」は心の中で思っても、口に出すのはご法度だ(個人的見解)。
湯屋と宿泊棟の間は屋外を20メートルくらい歩かなければならない(寒)。折角のポカポカも部屋に戻るころには冷めている。
部屋はエアコンつけてるけど、広縁の窓からの隙間風のせいか、障子からの冷気が迫ってくる。掛布団の丈もなんだか短く感じる。規格があるだろうから、そんなに極端に短いことはないんだろうけど。布団に潜り込んでも足がスースーするような(笑)
最終兵器は炬燵。 流石に潜り込むのはやめたけど。
寒さは防げても、音はそうはいかない。深夜になっても外の波の音はなかなかの大音量。
やっと寝付いたものの、朝方は早くから車の音が、、、
朝風呂は6時から。アラームをセットしておいたがその前にめがさめてしまった。
まぁ、いろいろ快適でないこともあるが、それは古い木造建築ゆえのこと。 自分で好んで泊まっているんだから文句は言えない。 さっきも書いた通り「寒い」は禁句だ(笑)。
でも「うるさい」っていう文句は隣の部屋の話し声とかには言ってもイイかも。
それにしても、今回は近いってこともあって油断してしまった。
実は出かける前に我が家から歩いて5分ほどの歯医者に行ってきたのだが、天気がよくて、とても暖かだった。そんなこともあって、ジジイのくせに寒さ対策を全然考えてなかった。
特に暖かい部屋着兼パジャマみたいなやつは必須なのに。次回に向けて反省だ!
睡眠アプリを見たら、アララの結果だった(泣)。
6時になるまで布団の中でゴロゴロして朝風呂へ。浴衣に着替えて身震い。やっぱり寒い。外はまだ真っ暗。自然と早足になる。 今朝は1階の風呂だ。湯屋の中も暗い。独泉確実。スイッチ入れて全灯。
扉は自動で開く
中は暗い
1階右の暖簾をくぐる
消毒済みの証
証明がなくても湯上りのカルキ臭で実感
カルキの匂いが無い方がスキなんだけど
1階内湯「桜桃」
1階露天風呂「思い出」
安田屋のお風呂は以上
部屋に戻って、しばしボーっとしながら外が明るくなるのを待つ。昨日の騒々しい波がウソのように穏やか。雲がかかって富士は望めないが、むしろその雲が薄く朝日の朱を帯てキレイ。絶景だと思う。
寒くなって炬燵に入って、iPadを覗く。いいこと思いついた。iPadとminiとスマホを総動員で「月見草」と「ラブライブ」を記念撮影。
「イイ歳して、、、」って感じだが、こういうの好きなんだからしゃあないのだ。お一人様だから誰にも憚らず、また邪魔もされない至福(嬉)。
こんなことしてるうちに、もう8時。朝食だ。場所は夕食と同じ。
アジの開き来たー
ごはんと味噌汁もキター
左上は湯豆腐。火力が足りなくて人参が煮えなかった(笑)
ごはんは美味しくてお代わり
でも、食事処にスタッフが誰も待機していなくて、
廊下に出て声をかけなきゃいけない。そういうところは残念。
人手不足なら、セルフでもいいのにネ
呼び鈴置いてもいいし。
そういう工夫している宿はいっぱいある。
ちなみに、滞在中、安田屋のスタッフは比較的若い男性数人しか見なかった。
全員日本人(多分)。最近珍しいかも。
夕食の時に女性を一人見たけど、それが女将さんだったのかな。
いい宿(素晴らしい建物)でした。
でも、正直なところ、ちょっとだけ苦言を。
今はまだラブライブで盛り上がってるからイイけど、今後が心配。
地元の数少ない文化財の宿だけに末永く守り続けてほしい。
そのためにも願わくば、もう少し客目線の心配り(出迎え、部屋への案内、見送り、食事の給仕など)を期待したい。経営が大変だとは思うけど。
、、、なんちゃって。ジジイなのに「老婆心」⁉
以上、温泉ひとり旅にて
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