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2026/03/20

温泉ひとりたび日記 第14回 「岐阜養老 千歳楼」2026.2. 20 - 21 (中編)

 こんにちは。ナッツとココです。今回も岐阜養老「千歳楼」のつづき。

 養老の滝の散策を終えて、これからチェックインするところ。

 前回(前編)で千歳楼の建築や歴史について予習したけど、スゴイ宿なんだね。しかも予約した部屋は更にすごいらしいよ。大分奮発したみたいだし、楽しみだね、ご主人💝

 

 * * *    * * *  


岐阜養老 「千歳楼」(中編)
~日本画の巨匠 竹内栖鳳デザインの「袖の間」に感嘆! 
Gemini先生の「栖鳳 画伯」ミニミニ講座付き~


 養老の滝の散策を終えて千歳楼の敷地入口(養老神社の鳥居)に帰還。

写真は再掲

 ここから最後のひと踏ん張り。さっき五平餅食べて休んだからそんなに疲れてないけどね。

玄関到着

 ブルーシートが見えているけど、あそこは2階の広間。修理中らしい。あとから女将さんに見学できるか聞いたら、とても見せられる状況ではないそう。残念。

玄関・車寄せ むくり屋根と弁殻塗の壁が印象的
看板の「千歳楼」の文字が輝いている

玄関脇に文化財プレート

正面にドーンと階段(再掲)
でも2階へは工事中だから上がれない

相当な年季の時計
もう動いていない

 玄関でスリッパに履き替えて、右手のガラス戸からロビーへ。ロビーは改装されていて明るくてキレイ。

これ(⇧)はロビー奥から見た図
右に見えるのはオープンキッチン
その左にフロントと玄関に出るガラス戸

格子窓は昔の意匠を残してあるのか不明だがレトロ調でステキ。


 このソファに座ってお茶とお菓子をいただきながらチェックイン。ちなみに千歳楼は、本館(明治)、流芳閣(大正)、栖鳳閣(昭和)の3棟が国登録有形文化財だ。



以上、文化財データベース(文化庁)より

南天苑にあった同じ雑誌がこの宿のロビーのカウンターにも。

 女将さんから食事やお風呂の口上を聞いて、いよいよ今回の旅の最大の楽しみ、日本画の巨匠「竹内栖鳳」がデザインした「袖の間」へ。

 「袖の間」は奮発して予約した部屋。一泊目の南天苑はお得プランで宿にダイレクトに予約を入れたが、その分を千歳楼に投入したのだ。まぁ、一休さんのポイントで3割引きくらいになったから、最高値(湯之島館)の更新は免れた(笑)。

女将さんに案内されて本館から「流芳閣」へ
写真正面の部屋は流芳閣の「楓の間」

流芳閣を抜けて「栖鳳閣」への廊下
ここまでの途中も工事囲いがあり
大分狭くなっている
暖簾も上品

この戸には閉めるとこんな装飾が

 前編のChatGPT先生の講義にもあったけど、本館は明治の建物。その後、大正期に「流芳閣」が、さらに今向かっている「栖鳳閣」が昭和に入って増築され廊下で結ばれている。なので、最後に増築された「栖鳳閣」までちょっと遠い。館内図を見るのが分かりやすい。

館内図 千歳楼HPより
左が本館、その右が流芳閣、さらに右が栖鳳閣


 各棟を連絡する廊下は迷路ではないけど鍵状に曲げて見通せないようにしている。遊郭建築の特徴に似ているといわれる理由の一つだ。

さらに進む


廊下の両脇に見えるアーチ状の装飾は
昔使っていた水車の一部なんだそう

ここからが栖鳳閣
緑の看板の文字も著名な方の書らしい

左に折れて

廊下の明かりがあるところが「袖の間」

正面に見えているのは「松の間」

 今回の予約の際は「袖」か「松」のどちらにするか結構迷った。なにしろ「松の間」は大正天皇がお休みになったという部屋だからね。結局「袖の間」にしたんだけど、女将さんに聞いたら、今日明日は「松の間」は空いているらしいので、あとから見学させてもらうことになっている(嬉)。

それでは「袖の間」入室
入口の戸は襖障子だ

ちょっと覗く

オーッ、ここから見ただけでステキ!

 部屋に入って、キョロキョロしながらも設備のことなどの説明を受ける。女将さんが退出後は観察&撮影会開始だ。

廊下に出て入口の戸を閉めて、入室から再スタート
まずは戸の上の装飾(幅広の網代編み)

では、再入室

控えの間 4畳
右が入口、正面の襖はクローゼット

控えの間の照明と装飾

控えの間と本間

じゃーん、本間10畳
竹内栖鳳がデザインした部屋
「栖鳳の間」とも呼ばれている

目線を上げるとこんな感じ
天井が折上げで一段と高い
床から天井まで約3メートルあるそう

じゅらく塗の壁

大好きな広縁
角部屋だから2辺に展開で広々
窓は全面ガラス

腰板付き障子

なんと欄間が光ってる
中に照明が入っているのだ。
とっても明るい

ちなみに、この部屋の照明のオンオフは廊下
に出ないとできない。ちょっと面倒。


この欄間の意匠は「月の字崩し」とか
「卍崩し」とか言われている

平書院の障子 形が面白い

本間から控えの間 襖の意匠もステキ
この扇の絵は直書きではなく、紙を貼った感じ

右奥は水回り(洗面・トイレ・風呂)

控えの間から

襖を閉じて

こっちの欄間は雲の意匠だそう
大胆な構図だ

書も栖鳳 「翠嵐香」と書いてあるそう
読めなかった(恥)

 ちなみに館内のいたるところに錚々たる方々の書がかけられている。残念ながら我には書幅の価値はわからないけどね。
千歳楼HPより


 折上げ天井の周りの茶色の部分にはグルリと花鳥図と思しき絵が描かれているのだが色褪せ(日焼けかな)のため、よく見えなくなっている。栖鳳の絹本絵画だそうだけど、本来の色彩が残っていればさぞ美しいんだろうね。

白い天井は和紙を貼ったものなんだそう
周りの三本の組子で引き締まって見える

飾りじゃなくて現役の照明

 欄間が照明になっているので、これは吊り飾りだと思っていたけど、後から廊下で照明のスイッチをカチカチしたら点いた(笑)

 なるほど、スゴイ部屋だ。この期に及んでって感じだが、恥ずかしながら我は千歳楼のHPを見るまでは竹内栖鳳をほとんど知らなかった(恥)。
 ということで、今回はGemini先生にプチ講義していただく。
 
以下、引用

代日本画の巨匠、竹内栖鳳(たけうち せいほう)について、その生涯と魅力を整理してご紹介します。 

京都に生まれ、「東の横山大観、西の栖鳳」と並び称された彼は、伝統的な京都画壇に西洋の写実主義を融合させ、日本画に革命を起こした人物です。 

1 竹内栖鳳の歩みと特徴

・「匂いまで描く」圧倒的な写実力
栖鳳は「動物を描けば、その匂いまで描く」と言われるほど、生命感あふれる描写を得意としました。これは、徹底した「写生(スケッチ)」の重視によるものです。自宅で実際に猿やウサギ、アヒルなどを飼い、その動きや質感を観察し続けました。 

・西洋技法の融合と「鵺(ぬえ)派」
1900年(明治33年)にパリ万博視察のため渡欧し、ターナーやコローといった西洋画家の光の表現や遠近法に強い衝撃を受けました。帰国後、それらを日本画に取り入れた新しいスタイルを発表しますが、保守的な層からは「伝統を壊すもの(正体のつかめない怪物)」として「鵺派」と揶揄されることもありました。しかし、その革新性がやがて近代日本画のスタンダードとなっていきます。 

・後進の育成
京都画壇のリーダーとして、上村松園、土田麦僊、村上華岳など、後に日本画の歴史を担う数多くの天才たちを育て上げました。

2 知っておきたい代表作(ポスターは東京国立近代美術館HPから引用)

「班猫(はんびょう)」1924年  山種美術館蔵(重要文化財)。
静岡県沼津市の八百屋で見かけた猫に魅了され、譲り受けて描いた傑作。エメラルド色の瞳とフワフワの毛並みが圧巻です。 

「大獅子図(だいししず)」1902年 藤田美術館蔵。
渡欧中に動物園で写生したライオン。従来の想像上の「唐獅子」ではない、本物の野生を感じさせる迫力があります。
 
「絵になる最初」1913年 京都市京セラ美術館蔵(重要文化財)。
モデルがふとした瞬間に見せた恥じらうような仕草を捉えた、近代美人画の先駆け的作品です。 

「羅馬(ローマ)之図」 1903年 
渡欧の成果を詰め込んだ風景画。西洋の空気感や光を日本画の筆致で見事に表現しています。

 以上、Google Gemini引用


 そんな日本画の巨匠が、この部屋をデザインしたんだね~。我なんかが泊っていいのかなって思っちゃう(笑)。まぁ、恐縮至極だけど、それは置いておいて、袖の間の観察撮影会に戻る。

広縁が細長い 畳も縦に敷かれている
天井は屋根裏化粧天井


これは控えの間のクローゼット

開けるとこんな感じ(恥)

さっきと反対側から広縁をパシャリ


ガラス窓は期待通り結構歪んで見える(嬉)
窓の下の「不老ヶ池」 養老の滝の水が
流れてきているんだそう



窓の外の屋根裏


もう1辺の広縁 さっきより幅広

こっちの広縁にはこんな座卓を
置いてくれてある

電話や冷蔵庫、お茶、グラスのセットなどは
まとめてここにある

ここ⇧の左に行くと水回り。

風呂は温泉ではないが、
大浴場と同様に薬草湯にして入れる
キレイでリニューアルしたばかりって感じ
浴槽は檜の香



こっちは洗面台

トイレ
ちょっと狭いけど、今回はおひとり様で
使用時も扉は閉めないから問題なし(笑)

トイレ側から見た本間

よく見ると窓の周りの板は
そこかしこに隙間がいっぱい

 部屋を一周回ったところで、広縁の椅子に座り一休み。いつもならビールってところだが、ちょっと胃の調子が思わしくないのだ。なので夕食まで摂生。

 座卓の上にあったファイルを持って来て開いてみる。千歳楼を紹介した昔の新聞記事などが綴られていたので読んでみた。


この資料には各部屋の意匠の特徴などが
かなり詳細に説明されている


「へーっ、そうなんだ」
となったところで観察再開

書院の障子を開けて、床の間をパシャリ
この床板は2間の一枚板 デカいのだ


これは広縁の端の装飾窓
弧の形の枠は水車の一部なんだそう
縦の筋は細い竹で出来ている

テレビ側から書院を見るとこんな感じ


アチコチ節操なくパシャリ
天井をジックリ



広縁の窓
上と下の窓は別々に開閉できる

この板の丸穴は茶入れの形なんだそう

 この時は知らなかったけど、この板は左右にスライドさせて風(換気)の調整ができるって女将さんが後から教えてくれた。


不老ヶ池側の広縁から眺め




こっちは流芳閣側の広縁の窓

梅がちらほらと咲き出している

春は不老ヶ池を中心にあたり一面、
梅と桜が咲き誇りとってもキレイだそう

 時刻は17時。大浴場は16時半から入れる。温泉ではないが、古から伝わる薬草風呂をクラウドファンディングで復活させたらしい。
 浴衣に着替えて出発。長い廊下を抜けて、ロビーから玄関へ。

玄関に掛った古時計
時間が止まって、永遠に7時にならない
この空間(建物)の象徴って感じ⁉

玄関の正面奥の書

2階は工事中で階段は進入禁止状態

風呂は階段脇の廊下奥を左に曲がったところ
まっすぐ進むと共同洗面所とトイレ

進んで左を見ると女性風呂

曲がらずまっすぐ進むとこんな感じ

戻って男風呂へ



脱衣場

独占(温泉ではないから独泉ではない)

すでに薬草っぽい香りが

扉を開けるとさらに濃厚な香り

湯は爽健美茶みたいな色

薬草成分が身体に沁み込むって感じ
からだの芯からポカポカ

湯から上がり、部屋に戻る途中
ロビーに誰もいなかったので念入りに撮影


格子がステキ

ここから先、館内探索を兼てパシャリ。

まずはロビー(本館)から流芳閣への廊下

瓢箪の飾り

流芳閣の廊下沿いの欄間
下は客室の戸

この先(左)が栖鳳閣への廊下

暖簾をくぐる

廊下の途中の共同洗面所 床が竹
一歩一歩がビヨンビヨン(撓る)する感じ

中を覗いてみる
弁殻塗の壁


なんかオシャレっぽい

天井の網代編み

窓も凝ってる

洗面所とは思えない意匠

廊下に戻って栖鳳閣へ

これは袖の間の前の廊下の突き当りを
左に曲がった栖鳳閣の端だ。
見切れているけど右が松の間
その奥にもう一部屋ある

 袖の間に戻って一息。

 外が暗くなってきた。さっき少し小雨が降っていたが、今は上がったようだ。時刻は18時ちょっと前。夕景を撮るなら今しかない。ということで、夕食前に屋外撮影会の開始だ。

玄関 やはりキレイだ

ロビー 格子の窓が映える

これは玄関の左側の部屋
食事はこの部屋になっている
ちょうど準備中のようだ

玄関アプローチを少し下って

脇の庭へ
道っぽくなっているが
傾斜があって足元要注意だ。
下は「不老ケ池」だから
落ちたらシャレにならない。
薄暮だからなんとか足元が見える

向こうに見えるのが栖鳳閣(袖の間)だ

もう少し近づいて

激写‼

これ以上進むのはヤバそうなので戻る

元のアプローチの道をさらに下へ

千歳楼の看板まで来たところでUターン

戻りながらの一枚

玄関前

玄関から左側をもう少しパシャリ




満足
以上、夕景撮影会終了

ロビーが明るくて暖か

瓢箪の飾りがいろいろある

廊下の途中に」もう一つ共同洗面所見っけ
 こっちは大理石だ

これは栖鳳閣手前の廊下の装飾
水車の一部

反対側にもある

部屋の木札

ボンボンみたいな照明を点灯してみた

ベッドに寝転んで見上げてみる
まるでミカンだ

寝転んで撮ったのでサカサマ

広縁の窓から

大分暗くなった

手前の木はライトアップされているが
遠くに夜景が浮かんでいる


夜になると部屋の雰囲気も大変身



 さて、時刻はもうすぐ18時半。夕食だ。準備ができたら部屋まで呼びに来てくれることになっている。ほどなく廊下から声が。
 
 食事の部屋は玄関を横切って正面の部屋。二間を通して会場にしている。

入るとこんな感じ

左に目をやると「千歳楼」の書

奥のテーブルが我の席

飛騨牛しゃぶしゃぶ

 「肉が大きくて、食べにくかったら切ってください」とのことでハサミが付いてる。
 焼肉のカルビではハサミが付いてることあるけど、しゃぶしゃぶでは初めて。このくらいなら我のような大口には不要だけどね。


まずは「滝ビール」で乾杯!
お腹(胃痛)は快調ではないけど、
この設定で飲まないわけにはネ~。
摂生は明日からだ(笑)。



「最後の一枚」
O.ヘンリーみたい
レタスもしゃぶしゃぶして食べた


地酒「美濃菊」の熱燗
お酒はこれで止めとく(偉)

 このあと、特製出汁うどんっていうのと、ご飯も食べたハズ。よく覚えてないけど美味しかった記憶はある(笑)

もう、デザートになっちゃった

お酒飲まないで黙々と食べるから早いのだ

席から見た図

満腹。満足。
「ごちそうさまでした」

まだ、20時前だ。

 部屋に戻ってnoteを読もうかな。ゲームのルーチンもやらなきゃだし。あの天井見ながらフカフカのベッドで寝るのはチョー楽しみだ。

 ちなみに、このあと部屋に戻ると、窓のカーテンを閉めてくれてあった。隙間風対策には厚手のカーテンは必須だ。そればかりかフカフカのベッドの布団に潜り込むと、なんと湯たんぽを入れてくれてある。チョーポカポカだ。エアコンとガスファンヒーター2台と湯たんぽ。寒いはずがない。

 女将さんがこの3台使えば、雪の日でも寒くないって言っていた。そりゃそうだろうね。アリガタイ。

 iPad開いてnoteを読み始めて横になるとすぐに寝落ちしたようなのだが、22時過ぎに天竜のバアサン(実母)に電話で起こされた。

 何事かと思ったら、エアコンのリモコンが効かなくて止められなくなったのだと。どうせ電池がなくなったんだろう。しゃあない、明日の帰りに寄ることにする。

 せっかく気持ちよく寝ていたのに。まぁ、またすぐに眠れたけどね(笑)

 

つづく


 **   **   **


 「袖の間」、やっぱりすごい部屋だね。内装も窓からの眺めもね。夕食も飛騨牛を堪能できたし。胃の調子があまりよくないのは残念だけど、たまには摂生しないとね、ご主人💓


👀画像の引用は本文記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影


温泉ひとりたび日記 第14回 「岐阜養老 千歳楼」2026.2. 20 - 21 (中編)

 こんにちは。ナッツとココです。 今回も 岐阜養老「千歳楼」のつづき。  養老の滝の散策を終えて、 これから チェックインするところ。  前回(前編)で千歳楼の建築や歴史について予習したけど、スゴイ宿なんだね。しかも予約した部屋は更にすごいらしいよ。大分奮発したみたいだし、楽しみ...