こんにちは。ナッツとココです。今回は奥方様との二人旅 粟津温泉 北陸最古の宿「法師」のつづきだよ。 宿の門構えや客室も期待した通りでよかったね。お風呂も独泉して歌えたしね。
これから宿の施設内の探検と中庭を見に二人で散策なんだって。 外はまだちょっと暑いみたいだけど、ご主人はそんなに感じてない様子。水風呂に入って身体冷やしてたからね。今はちょうどよくても、はしゃぎすぎて風邪ひかないようにね、ご主人💕
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温泉ふたり旅
「粟津温泉(中編)
まずは館内の探索。法師の建物は中庭(日本庭園)を囲んで宿泊棟が四棟。各棟の渡り廊下を含めると総延長はかなりある。四館うち、最も古いのが今回の旅の目的「新春の館(玄関棟)」。国登録有形文化財だ。木造2階建て。1階は玄関・フロント・ロビー・ラウンジ。客室も一つある。2階には客室が4部屋。他にも客室があるようだが今は使っていないらしい。
新春の館1階ロビーに降りて廊下を反時計回りに歩くと「春の館」、「夏の館」、「秋の館」で元に戻って一巡り。宿全体の客室数は60部屋。「夏の館」は湯治棟の扱いになっていて、1階に大浴場のほか九谷焼の店やドリンクバー、休憩室などがある。 ちなみに、ネットで予約した時に感じたのだけど、この宿の料金体系はかなりリーズナブルだと思う。さすがに貴賓室扱いの延命閣や温泉風呂付の特別室などはそれなりの料金だが、部屋や料理に拘らずに、基本的な一泊二食ならかなり財布に優しい。中でも「夏の館」は湯治客向けに、さらにお得な宿泊プランがある。
今回の宿泊は文化財棟の部屋指定でありながら、今までで最もコスパいいかもしれない(笑)。まあ、おひとり様じゃなくて、二人一部屋ってこともあるから単純に比較できないけどね。
料金の話はそこまで。散策に戻る。秋の館はちょっと離れて建っているため渡り廊下が結構長い。その廊下の途中に庭園への出入り口がある。庭用の草履に履き替えて中庭へ。
一歩外に出て目に入ってくるのが緑。土も石も木々の幹も緑の苔に覆われている。正に苔の庭だ。殊に石灯籠の傘や築山には感銘。椎の巨木や赤松などの高木が木陰を作り、池の鯉も涼し気。実際、気温は高めのはずなのに暑さを感じない。
離れの「延命閣」は庭園の中ほどに佇んでいる。宮大工による総檜の御殿造。もちろん国登録有形文化財だ。今回は室内を拝見する機会がなかったが、宿のHPによれば色壁や漆、金箔をつかった内装で、加賀らしい華やかな空間だとのこと。貴賓室扱いになっており、これまでに皇族や各界の名士も宿泊されたのだそう。
延命閣側から池を挟んで「新春の館」の泊まっている部屋の窓(2階の障子窓が開いている部屋)がよく見える。角部屋で、なかなか好位置にある部屋だと実感。満足(笑)。写真もたくさん撮れてさらに満足。散策終了。
時計を見るとそろそろ17時。奥方は夕食前に風呂に入ってくるそう。部屋に戻って奥方を見送り、冷やしておいたビタリストをゴクゴク。iPadでゲームを少し。なんとなくベッドルームの方を見ると、明るかったベッドルームが日陰になったようだ。
外を見てみようと障子とガラス窓を開ける。日が大分傾いて、隣接する施設(何だかわからない)の向こう(多分、駐車場や総湯のある方角)の山の木に隠れて木漏れ日状態。かなり涼しく感じる。よく見ると木の梢に無数の白っぽい斑点。何だろう。さらに目を凝らして、ビックリ。動いている。鳥だ。100メートくらい離れても区別できる程度に大きい鳥。首が長い。となるとシラサギか。どうやら、それがコロニーを作っているようだ。窓を閉めているときは聞こえなかったが、鳴き声もよく聞こえる。宿に着いて玄関前で写真撮っている時には気づかなかった。スマホを見直してみるとしっかり写っているではないか(笑)。
iPadでちょっとググってみる。そこでまたビックリ。なんと姫路城のある姫路市でもサギ集団の被害(騒音やフン)を受けているとの記事。サギは町のシンボルということで対策に難儀しているらしい。なんとも皮肉なことだ。(画像引用元:FNNプライムオンライン) いわずもがなだけど、世界遺産の姫路城。その優美な姿から別名白鷺城とも呼ばれている。確かに水辺に数羽くらいなら白くて大きくてきれいな鳥ってイメージ。でもこの数(少なくとも100羽)となると優美さとは程遠い。野生の生物との共存はかくも難しいものであるか。後からフロントにも確認してみよう。
そうこうする間に奥方の御帰還。食事時間が近づいていることもあって、風呂は空いてよかったとのこと。それは、よかった、よかった。窓を開けて奥方にもシラサギのコロニー発見を報告。あまり興味がなさそうで、ちょっと残念。
さて、そろそろ我々も夕食の時間。夕食の場所は夏の館の4階だ。ちかくのエレベーターで上がれば4階にも連絡路があって食事処に繋がっている。
食事処の名前は「泰澄」。粟津温泉を開いた大師の名前だそう。宿泊の部屋ごとに半個室のテーブル席。それぞれの出入り口に色違いの暖簾をかけて見栄えよく目隠しにしている。
案内してくれるのは若い仲居さん。外国の方のようだが日本語がうまい。料理の説明では、さすがに所々に不鮮明な言葉。それも愛嬌だ。しっかり、お品書きとは別に料理の説明書きも用意してくれている。
料理は「加賀会席」というコース。予約時の説明ではこの宿の基本会席メニューとのこと。お酒は宿の創業1300年記念のオリジナル地酒(純米)の甘口・辛口の2種のみ比べを所望。各150mlずつで計300ml。なかなかお得なセットだ。奥方は生ビール。乾杯。
基本の会席料理とは言え、前菜からデザートまで味はもちろん、目と香でも十分楽しませていただいた。量も十分だったが、折角なので、宿のお勧めのノドグロの姿焼きを追加した。脂がのって絶品。完食。ごちそうさまでした。二人とも大満足。
部屋に戻る前に、宿の夜景を撮りたくて玄関から外へ。時刻は19時半。まだ期待していた暗さにはなっておらず、空もほんのり青い。いわゆる薄暮って感じだ。まあ、それはそれで絵になる。そもそも被写体(宿の正面)がいいのだから、いつ撮ってもいいんだろうなぁ。
あっちから、こっちからと何枚か撮ったところで、気になるサギ集団の様子を見に総湯の方に向かってみる。
近づくと、鳴き声が一層うるさい。騒音と言われてもしゃあないレベル。サギ集団の白い斑点はちょうど総湯の屋根の真上の方。背景が黒に近い色だから薄暮でもよく見える。
宿に戻ってフロントのお兄さんに聞いたところ、やはり鳥の正体はシラサギ。8月ころまで賑やからしい。宿としては建物の中までは鳴き声は聞こえないから問題なしってところだろうか。

フロントから秋の館に向かう手前にお土産の売店がある。部屋で飲むお酒を何か買いたい。
店を覗いてみると棚に色々並んでいる。さっき飲んだオリジナル地酒もある。
そういえば夕食のドリンクメニューに地ビールが見当たらなかった。見回すと冷蔵棚の中に缶ビールっぽいやつが見える。ありました。「金沢百万石BEER」。
黒・赤・緑のラベル3種類。土産もかねて購入。
(画像の一番左は持ち込みのビタリスト)
早速部屋に帰って、まずは黒のダークエールをグラスに注いで一口。苦味がほどよく、なかなかいい風味。ビールを楽しみながらiPadを開いて今日のゲームの仕上げ。奥方はテレビを見ている。
ゲームを仕上げたタイミングで睡魔がやってきた。ベッドルームに移って横になる。宿の説明ではシモンズ製のベッドだとか。いい寝心地。ちなみに我が家のベッドはマットではなく畳のやつ。当然スプリングなんぞはない。まあ、それはそれで健康(特に腰)にはいいのだけれど。室温も快適。ほぼ一瞬で意識がなくなった。
翌朝目覚めて、スマホの睡眠アプリで確認すると入眠は21時19分、起床5時25分という記録。模範的な早寝早起きだ。睡眠時間約8時間。睡眠の質のスコアは87点。めったに出ない高得点。
奥方は昨夜何時に寝たか分からないが爆睡中。起こしちゃ悪いから、静かに朝風呂へ。
つづく
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シラサギのコロニーだなんて、予想もしないビックリ遭遇だね。
それはともかく、料理もお酒も満喫で、奥方の機嫌も上々。
よかったね、ご主人💖
この後は朝食と帰りの寄り道。帰宅まで機嫌損ねないようにしなくっちゃね💞
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