2026/04/07

温泉ひとりたび日記 第15回 「湯河原温泉 「富士屋旅館」2026.3. 12 - 13 (前編)

 


 こんにちは。ナッツとココです。
 今回の歴宿は「湯河原温泉 富士屋旅館」なんだって。この間泊った「南天苑」も再生の宿だったけど、今回の「富士屋旅館」も蘇りの宿らしいよ。

 ちなみに湯河原温泉は1年くらい前、まだこの一人旅始めた最初のころに「伊藤屋」に泊まったんだよね。今回が2回目。湯河原とか箱根は近いからちょっと気楽に行けてイイよね。天気もよさそうだし、今日も楽しみだね、ご主人💝

  * * *    * * *  



湯河原温泉「富士屋旅館」(前編)

出発前にちょっと予習。現在、湯河原温泉には登録有形文化財になっている旅館が4つある。登録の早い順に「上野屋」、「伊藤屋」、「藤田屋」、そして「富士屋旅館」である。いずれの旅館も湯河原温泉の老舗として有名であるが、今回の「富士屋旅館」が現在に至るまでの経緯は特別なのである。

文化財データベース(文化庁)


 「富士屋旅館」は明治9年の創業(前身は江戸期)と言われ、文人墨客も滞在した湯河原を代表する温泉旅館。でも2002年に後継問題等により長い歴史に幕を閉じることになってしまった。それから、十余年、富士屋旅館の歴史的価値を再考し、再生を望む声が周囲から上がり、町ぐるみのプロジェクトが始まった。とは言え、放置状態だった建物は無残にも廃墟と化していて再生は難航した。が、関係者の努力の甲斐あって、ついに2019年、その姿が蘇ったのだ。
2月に宿泊した大阪の「南天苑」は台風に被災し、倒壊したものを今の姿に再生したものだった。経緯こそ違えど、やっぱり感動の物語だ。

我はその経緯を以下のサイトで知った。参考にリンク張っておく。




以上で予習はカンペキ
では出発!

出発~富士屋旅館2階お部屋拝見~散策
 
 今日も天気よし。流星号を軽く洗車して10時半に我が家を出発。

新東名NEOPASA駿河湾沼津に到着
まだ11時20分

朝ごはんも食べたけど、小腹が減ったので
ちょっと何か食べたい
軽くのつもりが、、、つい

結構デカかった

伊豆半島眺めながら完食

その先は長泉沼津ICから伊豆縦貫道を少し走って国1へ。箱根の手前で熱海・湯河原方面に折れ、最後は湯河原パークウェイのルート。


ローソンでヤッホービール4種を調達して「富士屋旅館」に向かう。
ローソンの駐車場から宿に電話したら、本来のチェックインは15時だが、受付だけなら今から可能とのこと。
どうせ駐車させてもらうつもりだっから、その方がありがたい。
15時だと混んじゃうかもだしね

去年泊まった「伊藤屋」の近くだから「富士屋旅館」の場所は知っている
赤い橋を渡った先にある、入母屋の屋根が二つ並んだ重厚な建物はとっても目を引く。
これが本日泊る旧館だ。ワクワク。

冒頭の予習のオサライになるが、この旅館は2002年に後継者不足で廃業。それから十数年が経過し建物が廃屋同然になってしまった。
それを使える部材は使って建て直したのが今の旧館。元は明治・大正期の建築。
再スタートしてまだ7,8年の旅館なのだ。
よくぞ蘇ってくれました。
(先月の南天苑ともども嬉しい限り)

この赤い橋を渡る
その名も「富士屋橋」 
さすが湯河原でも指折りの老舗旅館だ!

橋向こうの左に見えているのが旧館
赤い橋と荘厳っぽい建物の構図
ちょっと格が違うゾって感じするかも
シビレル!

「富士屋旅館」到着
時刻は13時ちょっと前。グーグルマップによると所要2時間弱だから、途中でコンビニ2か所やSAでのスナック休憩などを考慮すればほぼ見込み通り。

この正面の建物は新館。見切れているけど旧館は左側にある
宿のフロントは新館。1階には併設のうなぎ屋「瓢六亭」(右)、大浴場(左奥)も入っている。2階に客室がある。

車を停めようとしていたら、スタッフが車を誘導してくれた。さっき電話に出てくれたお兄さんだ。昼食時につき、うなぎ屋の客と分けて駐車することになっているらしい。

車を降りて、フロントへ
玄関に架かった看板がイイ感じ


フロント
文字や富士山マークは木のブロックで作られている(多分)

ロビー

新館客室はここから入る

フロント奥の個室に通されてお茶と小梅堂のお菓子をいただきながら宿帳に記入。するとお兄さんから思いもしない提案をいただいた。

我は旧館(文化財棟)の1階の「春告草」という部屋を希望する旨伝えていたのだが、今日は2階の部屋が空いちゃったのだそう。ちなみに2階の方が広くて、お値段も少し高かったハズ。お兄さん曰はく、「よろしければ2階の部屋を用意できます」とのこと。

ありがたい申し出であるが、我には部屋のレトロ感とか造作とかメンドクサイ好みがある。単純には決められないのだ。「部屋を拝見してから決めてもいいですか」と聞いてみた。
「もちろん結構ですよ」とのこと。
ならば、もともと、空いていたら2階の部屋を見させてもらうつもりだったから、この上ない話だ。

ということで、お兄さんに案内されて旧館へ。
旧館の玄関は新館から10メートルちょっち離れた別棟になっていて、外を下足で歩かなければならない。


位置関係はこんな感じ
富士屋旅館HPより

旧館玄関

玄関に入って、スリッパに履き替えて右奥の階段を上る
部屋はまだお掃除中で、数人のスタッフの方々が手を止めて待機してくれた。
「お仕事中恐縮です」

まずは階段上がった手前の部屋。
「初名草」の部屋
踏込みから廊下(広縁)になっていて
奥に衝立がある
数寄屋の座敷飾り

中庭と洛味荘への渡り廊下が見える

窓から見えているのは洛味荘(多分)

菊花模様の欄間
板を薄く削って描いているのかな


洛味荘への廊下真上くらい

ベッドルーム
広々だ

廊下(広縁)の窓からは赤い橋が見える
左にチラ見できるのは入り母屋の出っ張り(多分)

廊下(広縁)奥の衝立

ここからはさらに近くに橋が見える

部屋を出てもう一つの部屋も見せていただけるそう
旧館の客室は全部で4つ。1階と2階に2つずつ。2階の部屋は全部拝見だ。
嬉しい!

これ(上の写真)は階段を上がったところの小さな引き戸(小窓)
お兄さんに「コレは何ですか」と聞いたら
「わからないんですよ」とのこと。
ちなみに中を覗くと大きな板のようなものが立てかけられているけど、この小窓以外に開口部はない。正にデッドスペース(笑)

次の部屋へ。
「香散味草」の部屋 踏込み

踏込みの窓

この窓からは玄関側の眺望

格子がキレイなのに
テレビが邪魔でもったいない

入ってすぐの数寄屋の座敷飾り

ベッドルームにも本格的な書院の座敷飾り

丸窓の場所は不明
(部屋の配置が分からなくなってしまった)

以上2階のお部屋拝見終わり

2階から1階へ下りる

1階の「春告草」も見させていただいて、結局、当初の希望通り「春告草」のまま。
部屋の写真は後から思う存分撮影できるから、先に不動滝や万葉公園の散策だ。
お兄さん、気配りありがとうございました。

時刻は13時10分。では、散策出発。

散策マップ
湯河原町観光協会HPより

後を振り返りながら旧館をパシャリ

橋を渡ってパシャリ

まずは「不動滝」を目指す。


この先辺りから緩い上り坂

道路脇から見える滝 だるま滝?

この辺りは昔は旅館だったような建物が軒を連ねる



不動滝入口 到着

さっき車で通ったはずなのだが駐車場が目に入らず通り過ぎてしまった。
まぁ、散策でいい運動になるからイイや

階段20段くらい

その先もちょっと坂の小径

源泉っぽい湯けむり

滝が見えてきた

動画を撮ったけど、静止画像を撮り忘れたみたいだ
(動画は別途)

滝の近くの「出世不動尊」

こちらは「出世大黒尊」


滝側から茶屋を臨む

下って茶屋へ


「写真工事中」


竹にモザイク状に丸い穴をあけてランプにしている
「撮影禁止」なのに撮ってしまった。
帰りに茶屋のご主人にその旨伝えたら「SNSなどでUPしなけりゃイイよ」といってくれたのでとりあえずそのまま。(掲載時に修正する)

「ランプはどなたがつくっているんですか」とご主人に聞いたら「自分で作っているよ」とのこと。売ってもいるけど、町の祭りでも使うのだそう。




茶屋では「お酒」を常温をいただいた

ここまでが茶屋 時刻は13時45分
次は戻って万葉公園の散策だ

来た道を戻りながらパシャリ


なかなか立派な唐破風

旅館はもうやってないのかも

富士屋旅館が見えてきた

通り過ぎて万葉公園へ向かう

振り返ってパシャリしておく


道路を挟んで「藤田屋」
この宿も文化財
もちろん泊まりたいリストには掲載済み

藤田屋の駐車場から富士屋旅館

もう一回「藤田屋」
ちなみにすぐ近くには去年泊まった「伊藤屋」も並んでる

ほどなく万葉公園到着

階段を上りテラス一望

万葉亭を見学
閉まっていて中は拝見できず






以上、万葉亭

万葉亭のほぼ真下くらいの位置に足湯

遊歩道を進んでみる









大分苔むせている
我も1円を乗せた
葉っぱみたい



惣湯テラスは休業中で残念
玄関テラスに引き返す

途中の梅

戻りは川側の遊歩道を歩いた
どちらの道もよく整備されていて歩きやすい

玄関テラスのカフェに寄ってビールを一杯

寒いほどではないので、テラス席
(テーブルの上にビールが見える?)

これはカフェの中の柑橘類の展示
キレイ

そろそろ15時 散策終了
富士屋旅館に戻る

一歩一歩ワクワクさせてくれる


散策から戻り宿のフロントに声を掛けると仲居のおねえさんが鍵を持って案内してくれる。
さっきお兄さんに案内してもらったから場所は分かっているけどね。

「春告草」の部屋に入って食事や風呂などの説明を受ける。仲居さんの口上が終わり、とりあえず大浴場の温泉に入りたい。
部屋の観察撮影会はその後ゆっくりやろう。

大浴場は新館。浴衣に着替えて出発。
旧館の玄関から出て、新館の左側にある出入り口から中へ。
雪駄からスリッパに履き替えて、廊下を奥に進む。

突き当りを左に折れると

ありました。
手前の男湯へ
15時から翌朝10時まで入浴できる
男女入れ替えはない

ヤッター! 一番風呂 独泉!

写真だと分かりにくいけど、浴槽は結構広い
7,8人は足を伸ばして入れそう
湯温もちょうどいい



湯船に浸かって天井を眺める

イイ感じ

女湯と天井が繋がっているようで、水やカラーンという音が良く聞こえる
なので小声の熱唱でガマン

いい風呂でした
入れ替わりで数人のお客さん
先に来てよかった

旧館と新館の間の通路脇にイノシシの剥製
なかなかの迫力
仲居さんの説明によると千葉県の学校から譲り受けたものらしい

旧館玄関前から赤い橋(富士屋橋)

戸の文字の通り、この玄関は旧館と洛三味荘の共用

玄関から奥への廊下
「春告草」や洛味荘はこの廊下の奥


廊下から玄関

玄関・廊下の天井

この廊下の正面に見える扉が「春告草」
その手前右にもう一部屋ある

廊下のガラス戸
すりガラスの模様がキレイ
ガラスからの眺望はもちろん揺らいでる

「春告草」の前まで戻ってきたけど
そのまま洛味荘まで進んでみる

この先から旧館から洛味荘への渡り廊下

両側に窓ってことは完全に廊下のみ

板が渡してある部分は多分職人さんとかが中庭に入るための通路
その先の突き当りを右に

半円の窓まで行って


さらに左へ

この先を進み一段上がって

左を向くとこんな感じ
ここからが洛味荘の客室

このスペースはガラス窓が大きくとられていて中庭の池がよく見える

書籍コーナーもある

洛味荘は以上。旧館へ戻る。

旧館に戻る途中にあるレトロな箪笥

「春告草」前から玄関方面


ではいよいよ「春告草」へ入りましょう!


 

つづく


 **   **   **


 天気も良くて散策できたし、「富士屋旅館」の旧館2階の部屋も全部見ることができたし、もう期待どおり進んじゃって最高だね。この後もお楽しみが一杯💓


👀画像の引用は本文記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影





温泉ひとりたび日記 第15回 「湯河原温泉 「富士屋旅館」2026.3. 12 - 13 (前編)

   こんにちは。ナッツとココです。  今回の歴宿は「湯河原温泉 富士屋旅館」なんだって。この間泊った「南天苑」も再生の宿だったけど、今回の「富士屋旅館」も蘇りの宿らしいよ。  ちなみに湯河原温泉は1年くらい前、まだこの一人旅始めた最初のころに「伊藤屋」に泊まったんだよね。今回が...