2025/09/12

温泉ひとりたび日記 第9回「伊香保温泉 横手館」2025.9. 5 - 6 (前編)

 

 こんにちは。ナッツとココです。今回は伊香保温泉に行ってきたお話。

 その前に、祝「温泉ひとり旅」一周年。ご主人、よく頑張りました💓 
 正確には第1回は去年の10月の白骨温泉だから満一周年じゃないんだけどね。
 それと、毎月一回行ってるのにまだ第9回っていうのは二人旅、家族旅の時もあったからなんだよね。

 ちなみに、今読み返すと第1回とかの日記は書き方が淡泊というか、短かったよね。写真も少ないし。まあ、このブログ始めたのが去年の12月下旬で、最初のころは、こんな風にブログに載せるなんて考えていなかったみたいだからね。

 ブログに書くようになってから、日記が充実というか写真も多くなったし、文章も長くなったんだよね。しかも最近はブログをリバイスして  "note" でも「文化財に泊まりたい。」っていうタイトルで投稿してる。noteだと、そのタイトルと宿の名称でネット検索すると上位(場合によってはトップ)でヒットするらしい。

 ご主人、自分で検索してニヤニヤしてる。かなりうれしいみたい。ブログだと検索に全く引っかからないからね。やっぱり反応がないとね。「承認欲求」とかっていうやつだよね。満たされてよかったね、ご主人💕

 前置きが長くなっちゃったけど、伊香保温泉の話してもらわなくっちゃね。今回の目的の宿は伊香保温泉の石段街中腹にある木造4階建ての「横手館」。もちろん登録有形文化財。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる建物に似てるんだって。楽しみ💗

 運転時間は正味4時間弱の長距離ドライブ。台風も近づいてきてるみたいだからいつも以上に安全運転でね、ご主人💕


 * * *    * * *  

温泉ひとり旅 

「伊香保温泉 横手館」(前編)

 今回の伊香保温泉「横手館」の旅はやや変則で入れたものだ。
 実は今月(9月)は大分以前から高野山の「金剛三昧院」の宿坊に泊まりたくて予定を立てている。しかし前回の草津温泉は8月上旬で、高野山の予定は9月後半。ちょっと間が開いてしまい、どっか行きたいモードが空回りするのだ。

 しかも、温泉旅は一年間、毎月一回、特に最近は文化財の建築物の部屋に泊まれること(風呂のみが文化財になっている場合は利用できることが要件)に焦点を絞ってやってきた。このブログでは一周年。後から始めた”note”の「文化財に泊まりたい。」シリーズの投稿ではちょうど10施設目になる。まさに記念回なのだ。

 もちろん高野山は世界遺産であり「金剛三昧院」もその構成施設。しかし宿坊の建物は文化財にはなってない。金剛三昧院の境内には国宝や重文の建造物があるが、それらは見学のみで利用できる施設ではない。要するに「文化財に泊まりたい。」の要件に当てはまらないのである

 さらに、10日前頃から奥方が喉の痛みと発熱の症状でダウン。高確率でコロナ感染⁉ うつったらヤバい。直ちに奥方隔離&共用部消毒政策の実行。幸い我が家は3人家族でもともと寝室は別だから隔離はそんなに困難ではない。早期の対策が功を奏してか家族は感染せず。奥方も数日でほぼ復調した。念のため発症5日経過を待って職場復帰した。よかった、よかった😊

 以上のような状況を脳内会議に諮り検討した末、「横手館に行く」派が過半数を占めた結果が今回の「伊香保温泉ひとり旅」決行だ。

 ちなみにネット予約では「横手館」には一人向けプランがない。電話で聞いたら二人一部屋の場合の一人料金にプラス6千円で宿泊できるとの返事。実はこの宿、意外にも料金設定がかなりリーズナブル。しかも今回の予約は本館西棟(トイレ洗面は共同)。お一人様でも「文化財の宿で部屋食で温泉三昧」がびっくり価格なのだ。

 本当はトイレ洗面付きじゃないと嫌なのだが、レトロな趣を優先させると西棟一択だ。トイレ洗面付きの東棟も文化財であり、料金も大して違わず泊まれるが、ネットで見る限りきれいにリニューアルされていて当方の趣味に合わない感じである。
 
 さて、当日。出発時に雨降りなのは一人旅を始めて既に一年経つが、なんと今回が初めて。「晴れ男」と言っても過言でないかも(笑)。今回も夕方には台風も抜けて天気が回復する予報なので伊香保に到着するころには大丈夫だろう。

 伊香保温泉は群馬県の南部、渋川市。グーグルマップで検索すると、高速道路(新東名~東名~圏央道~関越道)を渋川伊香保ICで下りて下道を約10キロ。静岡からの合計距離300キロ、最速3時間40分だ。なかなかの長距離。大型ではないようだが台風が近づいているので荒天による渋滞も覚悟。

 ということで、結構な強雨のなか朝8時ちょっと過ぎに我が家を出発。渋滞があってもチェックインの15時には着くだろうという見込みだ。

 高速に乗って早々に追い越し車線で半回転スピンして止まっている車発見。黄色の道路パト車の発煙筒でかなり手前で気づいたからよかったけどヤバいやばい。強い雨は続いている。反面教師にしてキープレフト(またはセンター)。時速80~90キロで安全運転。そして適宜の休憩が重要だ。

 出発から1時間半。まずは駿河湾沼津SAでトイレ休憩。トイレ近くの駐車スペースが空いていてよかった。

 次は圏央道に入って厚木PAで一服。時刻は10時半。順調だ。ちなみにこのSAは道路の高架下が駐車場になっているので雨が降っていても乗降が助かる。


 八王子を過ぎたあたりから小刻みに渋滞が続く。雨による速度制限が原因のようだ。それでも関越道の
嵐山PAに12時半に到着。雨も大分弱くなった。ここから伊香保までは渋滞がなければ1時間程度で行けるはずだ。ちなみに「らんざん」って読むんだね(笑)。



 伊香保で「水沢うどん(三大うどんの一つらしい)」っていうのを食べたかったが、この先渋滞が無いっていう保証はない。ちょっと悩んだが、ここで昼食を食べることに決定。

 お腹はそこそこ空いているけど、宿の夕食やお酒が楽しみだから、やっぱり控えめに定番の天蕎麦かな、、、と思いつつ発券機のボタンを押そうとしたとき、目に入ったのが「地元野菜のらぼう菜 大人気メニュ~」。そこまでお勧めならと「のらぼう菜そば」を所望。
 
 実食の感想は、一言でいえば「山菜そば」。見た目どおりである。ヘルシー志向の方に大人気ってことだね、多分。できれば「のらぼう菜の天ぷら蕎麦」っていうのをメニューに加えてくれたらリピするかも。

 嵐山からは渋滞もなく順調。渋川伊香保ICで高速を下りて伊香保温泉を目指す。だんだんと上り坂になってきた。途中のローソンで宿で飲むビールを調達。空は明るくなり雨もほぼ上がっている。

 ゴルフ場やら遊園地っぽい牧場を過ぎてほどなく「ようこそ伊香保温泉」的な看板。「横手館」は石段街の中腹にあり、この先の坂道を上ったところに位置する。車は坂の下の専用駐車場に止めるよう予約時に指示されている。ナビのゴールを駐車場近くの旅館に設定しておいたので、ちょっと曲がり角を間違えたりはしたけど、すぐに「横手館専用駐車場」と書かれた大きな看板発見。まだ13時半を過ぎたところ。広い駐車場には我が「流星号」のみ。

 到着した旨を宿に電話して迎えに来てもらう。車を降りて深呼吸。今はもうすっかり雨が上がり、青空も覗きだした。数分で宿の車が来てくれた。エンジンを吹かして坂を登る。なかなかの急勾配だ。

 結構上まで上がってきた。標高高そうだ。遠くに白い雲(専門的には森林蒸散雲というらしい)がかかった山並みが見える。こういう風景も好きだ。

 狭い坂道を右に曲がり平坦になった。道路脇に横手館という表示が見える。玄関前に車をつけて運転手さんがドアを開けてくれる。

 宿からも迎えが出て来てくれて、荷物を預かってもらう。チェックインまで1時間以上ある。天気も良くなったし、石段街の散策にはちょうどいい時間だ。



 その前に宿の建物をパシャリパシャリ。本館の玄関を挟んで、向かって右に4階建ての西棟。左が3階建ての東棟。どちらも総檜の木造で国登録有形文化財だ。

 昼間でも情緒たっぷりの趣。夜景が楽しみだ。ジブリファンの間では、「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋「油屋」を彷彿とさせる温泉宿として有名らしい。テンション上がる。

東棟まえの道路から別館を臨む

別館まえから本館(東棟、西棟)を臨む
 
石段街側から本館を臨む

 玄関前から石段街まで数十メートル。横手館の西棟が石段街手前まで伸びている。

 石段街に到着。階段に立って下を臨むとやっぱり標高が高いことがよくわかる。空気も澄んでいる。視点をちょっと上げると、送迎車の窓からも見えたが山並みがさらによく見える。ちなみに中央に三つ連なる峰は、左から十二ヶ岳、中ノ岳、小野子山と言うのだそう。山の濃い緑(ほぼ黒)と空の青。そして雨上がりの白い雲。足元の石段と両側に軒を連ねる商店。いつもと全く違う風景との出会い。来てよかったと思う瞬間だ。

 石段街の賑わいはちょうどいい感じ。平日だから混んでないし、かといって閑散としている訳でもない。意外とインバウンドの人が少なく、静かでいい。

 石段は365段あるらしい。とりあえず一番下まで降りて天辺の伊香保神社まで登り直そう。

 一番下の登り口。お母さんと女の子たちの記念撮影が終わるまでしばし待ってスタート。




途中で振り返るとこんな感じ。ちょうど観光バスが来た。記念撮影で混む前でよかった。


石段登り始めてすぐのところにハワイ王国公使別邸。左は資料館。


回り込んで正面はこんな感じ。
なかも見学できる。管理よく保存されている。



ハワイ王国公使別邸の斜向かいにある伊香保関所(伊香保口留番所)。



学生が関所の縁台に並んで座ってアイスクリームを食していた。
大学はまだ夏休みのところもあるからね。

石段登り再開。途中数か所に源泉がのぞける窓がある。

ここの石段には与謝野晶子の詩が刻まれている。



結構登って(戻って)きた。ゆっくりだから今のところ疲れなし。

でも老夫婦のおやじさんの方が階段脇で臥せっていた。
奥さんが心配そうに顔を覗き込んでいた。
ちょうど救急車が来てちょっと騒然となったが、
本人が救急隊員と会話できていたから大事はなさそうでよかった。


群馬の温泉むすめ五人がラッピングされた自販機。 

正面は今回の主役 カワイイ

この石段には点々と十二支のパネルが埋め込まれている。
自分の干支を見つけると幸運になるそう。
石段を上り下りして見つけるまで結構手間取ってしまった。

この図の凡例(中央下のイロハ・・・)によると「ハ」が横手館で、「ソ」は油屋。
油屋は今はないみたいだけど、やっぱり思い浮かぶのは
ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」⁉

ちょっと気になってネットで検索したところ、この「油屋」は
現在の「ニュー伊香保ホテル」だと判明。なるほど🧐

路地の少し奥に 薬師堂も発見。

鳥居が見えてきた。伊香保神社まであと少し。

鳥居の脇にさっきの「油屋」の看板も見っけ。



365段踏破。本当は自分の誕生日の段で祈るとよかったらしいのだが、
ちょっと疲れたのでパスした。干支はちゃんと見つけたし。

ゴールの伊香保神社。お賽銭を入れて参拝。
この先に「河鹿橋」があるのだがそろそろ15時近く。
明朝の散歩コースに決定だ。

以上で石段街散策終了。
階段を下って、横手館の通り。ここをちょっと歩けば横手館の玄関だ。

 チェックインの15時まで残り15分。微妙な時間。うーん、どうしよう。
 すると横手館手前に雰囲気のよさそうなお店。暖簾に「黒船屋」とある。カレー屋のようだが飲み物だけでもよさそう。
 戸を開けるとプーンとあのカレーのいい香り。店内には他に客はいない様子。
 コーヒーかビールかでちょっと悩んだが、ビールの勝ち。地ビールは無いが「ハートランド」の500ボトルがあるらしい。ちょっと多いかもだけど、それを所望。

窓から横手館がすぐそばに見える。

ハートランドで乾杯。柿の種はお店のサービス。

団扇の「ぐんまちゃん」がかわいい。
「いしだんくん」もね。


そろそろ15時。ハートランド500も残高ゼロ。 ごちそうさまでした。


さあ、いよいよチェックインだ。


つづく

  * * *   * * *   

 温泉ひとり旅一周年 &「文化財に泊まりたい。」10泊記念の今回。気合の入り方はわかったけど、雨の中、しかも台風接近。ちょっと不安な出発。
 休憩、渋滞含めて約5時間半の長距離、長時間のドライブ。後続車にバンバン追い越されても我慢強く無事到着。よく頑張りました💓

 「晴れ男」かどうかは知らないけれど、伊香保に着いたときには雨が上がって石段街も満喫。宿の外観は期待以上⁉ この後の部屋や温泉、そして夕食とお酒が楽しみだね💗

 
 



👀冒頭の画像は横手館HPから引用
その他の画像は滞在時に撮影






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