2025/09/27

ひとりたび日記 世界遺産 高野山 その2 「九度山~高野山 宿坊に泊まる」2025.9. 18 - 20

 

 こんにちは。ナッツとココです。今回は九度山の続き。

 慈尊院などの世界遺産巡りを終えて、これから真田庵とかを見に行くところから再スタート。

 でもこの直後にアクシデントってことみたいだね。

 まぁ、大事でなくてよかったけど、トラブルになったときこそ冷静にね。ご主人💓



 * * *    * * *  

世界遺産 高野山 その2「九度山~高野山 宿坊に泊まる」

 道の駅で一息ついたところで、もう一つの九度山の見どころ、真田ゆかりの観光スポット巡りだ。この近くに真田庵や真田古墳があるらしい。もっと興味があるなら真田ミュージアムっていう施設も人気の様だ。

 「確か今夜の宿の方向にあるはず。多分こっちだ。」このときは何も考えず思ったままに行動してしまった。今思えば何でちゃんとiPadなどで地図を確認してから行かなかったか悔やまれる。

 ちなみにあとからiPadでグーグルマップの写真をみたら、すごくわかりやすい地図だった。必要な情報が全部出ている。

 最初にこれを見ていればこんなことにはならなかったんだけど。

 以下、自戒の意味でアクシデント発生までの行動を記しておく。後から笑い話になること必至だ。

 まず、道の駅から車でしばらく走ったがそれらしい感じの案内看板とかが見当たらない。さすがにおかしい。目に入ったコンビニの駐車場に止めさせてもらって、ここでやっと「真田庵」でナビ検索してみた。でも検索に引っかからない。他にも検索したがだめ。しゃあない、ちょっと早いけど先に宿に行っちゃって、それから考えよう。

 ナビの目的地を宿の所在地に設定。今度はちゃんと案内が出てくれた。ルートを見てアチャー! なんと反対方向だった(笑) 

 苦笑いしながら宿に向けて車を進めること数分、前方に「真田庵」なる案内看板を発見。
(ストリートビューで再現するとこんな感じ)

 そのまま宿に向かえばよかったのに思わず矢印の方向にハンドルを切ってしまった。

 この判断・行動がイカンかった。

 曲がったその先の道は狭かった(あとからストリートビューで確認したら「この先幅員減少」の注意表示もちゃんとある)。道幅は車1台が通れる程度。

 徐行しながらどこかに駐車またはUターンできるところがないかキョロキョロ。見当たらない。バックするのも大変そう。しゃあない。前進で元の広い道の方に戻るしかなさそうだ。  

 止む無くそのまま車を進めるも、さっきよりさらに狭くなってきた。そして試練が。なんと左への急カーブ。

 右側は生垣がびっしりで壁のようになっている。左は鉄柱のようなものがある。

 道幅は2メートルあるかないかだ。我が愛車「流星号」の車幅は180以上ある。内輪差を考えればかなり無謀なチャレンジ。

 当然、ヤバいかもと思った。でも時すでに遅し。
 
 「バリバリッ!」。やっちゃったようだ。外に出て状況を確認したいところだが、ドアを開けられないほど道が狭い。もう、こうなったら前進して抜けるしかない。やや右にハンドルを戻して、生垣にちょっと頭を突っ込みながらなんとか脱出。

 ドアを開けられる広さになったところで車を降りて確認。鉄柱は太くて見るからに頑丈。損傷は見当たらず。生垣も特に問題なさそう。流星号は左後ろのドアの浅い擦り傷とドアの下のガーニッシュがちょっとやられちゃってる。相手が鉄柱じゃあ、勝ち目なしだ。でも音の割には軽傷。まぁ、車内は響くからね。パット見には気づかないくらい。この程度でよかった。ホッ。(ちなみに帰ってから修理屋さんに持ち込んで見積り出してもらったら、「金6万3千円也」。特製ガーニッシュがお高かいみたい。今回の旅で一番の出費。トホホ。)

 問題なさそうとは言え、念のためできれば近くの人にひとこと言っておきたいが、辺りには誰もいない様子。しゃあない。 真田庵にはまたあとから来るのでとりあえず撤退させてもらおう。

 車を発進させて、広い道路に出ると、なんとあの矢印の手前に広い無料の駐車場があるではないか。

 ストリートビューで再現すると真田庵の前に駐車場の案内もちゃんと出ている。赤い幟に気づかないのがおかしいくらいだ。

 まったく間抜けな話だ。

 以上、大分長くなったが、今回の出来事を笑い話で終わらせることなく、今後の戒めになるよう記した次第(笑)

 さて、一応、無料駐車場に入ってみたものの、やはりちょっとショックで歩いて見に行く気が萎えてしまった。そのまま宿に向かうことにする。

 ものの数分で一日目の宿「くどやま旅館 玉川亭」に到着。

 時刻は15時ちょっと前。車を止めて宿に電話すると女将さんが外に出て来てくれた。

 もうチェックインできるそう。先に駐車していた車の邪魔にならない位置に止め直していると、奥の建物から宿のご主人も出て来て挨拶。
 大正時代に建てられた元旅館を古民家再生事業として再オープンさせたのだそう。見るからにレトロだ。

 玄関の戸を開けて中に入ると1階は古民家レストランになっている。手前のテーブルでチェックイン。ウェルカムドリンクをいただきながら宿泊票に記入。目線を上げるとドーンと大きなトトロ。子トトロも。

 ご主人に案内されてレジの奥の急な階段を上り2階へ。

 宿泊は1日一組限定なので今日は一人で独占。夜はオーナーもいなくなるので、この建物に完全に一人っきりだ。

 廊下は全面ガラス窓。つきあたりのトイレと洗面だけはリニューアルされていてキレイ。
 この宿に風呂はないけどあとから温泉に連れて行ってくれることになっている。

 2階には部屋は二間あるが手前の部屋はほぼ物置状態だそう。ちょっと開けて見せてくれたが確かに。

 廊下から障子戸を開けて客室へ。障子は数か所の破れあり。襖の紙もちょっとよれよれ。あえて修理しないのかな。
 
 室内は和室10畳(6畳+4畳)で広縁もある。掛け軸に象徴される通り、「真田屋敷」をイメージしたご主人の自己流の造り(DIY)なのだそう。障子も襖も納得だ(笑)

 畳を歩くとドシン ドシンと建物全体が振動するがごとく音が響く。田舎の実家の二階を思い出す(笑)。1階に客がいたらさぞビックリだろう。

 さて、部屋を確認して落ち着いたところで、真田庵リベンジだ。16時半に温泉に連れてってもらうことになっているので、16時ころに戻ってくる予定で散策出発。  

 出がけに宿で散策マップをいただいた。裏はレストランのお知らせ。店の名は「げんじろうの昼ごはん」。まだ対面してないがウサギ店長がいるらしい。



 のんびり歩いて宿から数分のところに真田庵などが点在している。途中には鄙びた床屋さんだとかがあって昭和的な風景。ほっこり。

まずは真田古墳(真田の抜け穴)。説明は看板に一任。


 さらに進んで真田庵(善名弥院)。
ここは真田幸村父子の屋敷跡に
建てられた寺なんだそう。
こちらも説明は看板にお任せ。




真田庵のとなりの蕎麦屋「幸村庵」

そんなに興味があるわけじゃないので散策は以上。

 帰りにさっきぶつけたところを通ってみたけど、やっぱり近くには人がいない。というか、この散策の間、誰とも会わなんだ。しゃあないね。

 まだ日差しが強くて暑い。宿に戻って風呂の時間まで休憩だ。宿の主人に「早いお帰りで」などと言われながら2階の部屋へ。

 ビールを飲みたいところだが買い忘れてしまった。風呂の帰りにコンビニに寄ってくれるとも言っていたから、それまで我慢しよう。

 改めて部屋の中を見渡してみる。廊下と同様に広縁も全面が木枠のガラス窓。建付けはよくなさそうだが、返ってそれがなんともいい風情。

 ただし、風雨が強いとそれが仇となる。今夜それを思い知ることになるのだが、この時はまだ知る由もなし(笑)

 ちなみに夜中に何があったかって言うと、広縁と廊下の窓が風雨に負けじと競演・共鳴しポルターガイストかと思うほどガタガタと騒々しいのだ(本当のポルターガイスト経験したことないけどね)。

 もう趣とか風情などと言ってられない覚醒レベル。夜中に何度起こされたことか。でも睡眠アプリ見たら起きたのは3回で、スコアは86点だったから意外に睡眠の質はよかったみたい。
 
明かり障子の組子細工がキレイ

欄間も仕事が細かい


 明日の朝食は早朝に出かけられるようにセルフになっている。お茶セットとともに食パンやジャムとかコーヒーなど一式がすでに用意してくれてある。冷蔵庫(左隅の白い箱)にはサラダやヨーグルトなども入ってる。


 そろそろお温泉に行く時間が近くなってきた。支度をして1階に降りていくと、ご主人が既に車を玄関につけて待っていてくれた。もう一人別棟に泊まるお客さんが一緒に行くことになっているとのことでしばし待機。そういえば駐車場の奥にもう1棟ある。元アパートだった建物を改装したものらしい。

 ほどなく同年代っぽい女性が建物から出てきた。話を聞くに、やはり定年退職して一人旅をしているそう。偶然にも静岡の人。元小学校の先生。話が合いそうでよかった。今日高野山に行って帰ってきたところだそう。

 さて、連れて行ってもらった温泉は車で10分ほどの「天然温泉 ゆの里」。
 今回の宿泊はこの施設の利用券付きなのだ。ここは弘法大師ゆかりの温泉なんだとか。

 ここの温泉には金水、銀水、銅水っていう3種類があるらしい。金よりも銀や銅の方が高価なんだそう。


浴槽の種類(ゆの里HPより

有名人もたくさん利用しているみたいだ。

 飲める温泉がたくさん。ポリ容器などを持ってくれば無料で分けてくれるそう。

 1時間後に迎えに来てもらえるとのことで、それまで温泉三昧だ。大きな浴室のなかにジャグジーなどの数種類の浴槽が配置。こういう施設だから露天などに入っても趣はないがたまにはいい。サウナは普通の奴のほかにミストサウナもある。これはなかなかよかった。一応、全部の浴槽を制覇。
 ただ、平日なのに結構な混み具合で、小声で少ししか歌えなかったのはちょっと残念。

 少し早めに上がり扇風機にあたって湯冷まし。そろそろ迎えの時間になったところで待ち合わせの1階ロビーへ。

 ほどなくご主人が迎えに来てくれた。途中でコンビニに立ち寄り、缶ビールと念のための夜食をゲット。これで長い夜も憂いなしだ。

 夕食は18時から。帰ってすぐに1階のレストラン「げんじろうの昼ごはん」で。ちなみにレストランの通常営業は昼間のみ。店名にも納得。夜は宿泊者専用。口コミを見るとなかなかの評判の店だ。楽しみ。


 チェックインのときには静かで気が付かなかったけど、店の奥には「げんじろう君」がいる。(昼間はほとんどオネンネらしい)

カワイイ。

店の名前になっているウサギ店長だ。NHKでも紹介された人気者なんだそう。

年齢は8歳。人間の年齢でいうとかなり高齢だ。

「げんじろうの夜ごはん」中 
ヒクヒクしてカワイイいので動画も撮ってみた



どうやらシェフは女将さんらしい。
定食メニューの中から一品を選ぶ。

 地ビールは無いが、地酒はあるとのこと。ならば日本酒にあいそうな「マグロのカツポン酢」をチョイス。お酒は女将シェフのお勧め。冷えたのを二合いただいた。

最初に先付けセット

メインのマグロのカツ どれも美味

ごちそうさまでした。

 でもこれで終わらない。宿の口コミで知っていたが、ここからマジシャンご主人の登場だ。   
 トランプを使ったいわゆるテーブルマジック。何種類か目の前で披露してくれたが種や仕掛けは全く分からなかった。へーって唸るばかり。一緒にいた元学校の先生も一緒に唸ってた。

 トランプの他にも、当方が頭に浮かべた数字当てや誕生日当てなども的中。口コミ通りのプロ級の腕だ。ちなみに占いもやっているんだそう。昼間駐車場に止まっていた車はその客だったそう。なんとも器用な人だ。

 楽しいマジックショーが終わって解散。時刻は19時半。2階に上がって冷やしておいた缶ビールを飲みながら、しばしゲーム。雨が強く降り始めたようで、外から雨音がする。

 ビールを飲んだらちょっとお腹が減ってきた。夜食用に買ったカップラーメン。悩んだが勢いで食べてしまった。食べ過ぎだ。食べてしまったものは後悔してもしゃあない。今日は結構歩いたし、明日も多分たくさん歩く。よしとしよう。

 2本目のビールを空けながら、iPadをアニメに切り替え。ビール残高ゼロになったところで
就寝準備。1階からも音がしなくなった。いよいよ1棟貸切だ。

 廊下の明かりはそのままに、部屋の明かりを消す。スマホのアラームは5時にセット。明日は6時を目途に出発しよう。

 雨音に交じって風が窓をたたく音も聞こえ出した。でも予報では明日の天気は大丈夫そう。ちょっと安心。

 iPadを枕元に手繰り寄せて、アニメを見ながらおやすみなさい。

 このあと風雨が強まり、最近ではなかなか体験できないことを体験したのは前述のとおり(笑) 

 翌朝、しっかり5時に起床。朝ごはんは残さず完食。ドリップコーヒーも美味しくいただいた。我が家のよりいい味かも。荷物もまとめて出発準備完了だ。


 一夜明けた早朝の広縁の窓からの眺め のどか
昨夜の風雨がウソのよう


1階にはまだ誰もいない。オーナーの指示通り玄関に鍵をかけて、さあ、出発だ。

ちょうど、別棟の女性も出かけるところ。

行ってらっしゃい。行ってきまーす。

 * * *   * * *   

 1日目終了。いろいろ盛りだくさんだったね。さて、この後は高野山へ出発。遠くはないけど山道が続くみたいだから安全運転だよ。それと、これ以上ぶつけないようにね(笑)💘


👀画像の引用は本文記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影





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