こんにちは。ナッツとココです。今回も箱根湯本「萬翠楼 福住」の続編。
泊まっている金泉楼20号室を満喫して、今度は萬翆楼の探検。と言っても有名な天井絵のある15号室などの室内は明日の朝案内してもらうまで見ることはできないんだけどね。
それまで待ちきれないんだよね、ご主人💕
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温泉ふたり旅
「箱根湯本 萬翠楼 福住」(中の2)
金泉楼からの廊下を抜けると萬翠楼の2階 25号室の前に出る。
右の格子戸が25号室 左は35号室への階段
格子戸は鍵が閉まっている
天井のレリーフが印象的
金泉楼の方を振り返るとこんな感じ
手すりもおしゃれ
細かな装飾 いい仕事だ
窓も時代を経たって感じで素敵
1階へは螺旋階段 板は一枚板
グルっと回って1階へ
15号室前 当然ここも入室禁止
廊下に出て振り返るとこんな感じ
萬翆楼も金泉楼と同様に木骨石造 ゆえに扉も重厚
踏み石は人工大理石
現場打ちで固まるまで2週間かかるそう
萬翆楼の扉の前から玄関側(格子戸)を臨む
この格子戸は行き来自由
格子戸を抜ければフロント手前・大浴場前に出る
本日中に探索可能なところはここまで。萬翆楼の部屋は明日の朝、宿のご主人である福住氏が案内してくれることになっている。それまで楽しみはお預けだ。
とりあえず部屋に戻ってビールでも飲みながら夕食を待とう。
15号室の前を通って来た階段をぐるりと上る
下りでは気づかなかった階段の明り取り
金泉楼への廊下
ちなみに部屋の配置は下図のとおり
部屋に戻って時計を見ると17時。息子はまだ読書中。
ならば夕食までにiPadでゲームのルーチンを仕上げておこう。
飲み物は御殿場高原ビールの紫缶「シュバルツ」。名前の通りの黒ビールだけど味はライト。これまた息子とシェア。
連れがいるとシェアできるのがいい。いろいろ飲めて楽しい。
キンシ正宗といえば京都の老舗の清酒。行きつけの飲み屋でよく飲んでいる酒だ。なぜに京都のビールをこの宿で地ビール扱いしているかは疑問。だけど、悩んでもしゃあない。
どこのものにせよ、飲んだことのないクラフトビールだ。ネット情報を見ながら息子とも相談して、深いコクが特徴だという「花街麦酒」とフルーティーな香りとほろ苦さが特徴との「京都はんなりIPA」に決定。
日本酒の方は箱根の地酒三種飲み比べセットがお得そうで、悩まずそれに決めた。
最近のクラフトビールブームのおかげで日本酒ともども美味しいビール巡りも旅の大きな楽しみ。
夕食の事前準備も万端。食事は夕・朝とも部屋食なので仲居さんの配膳を待つだけだ。
ほどなく時間になり、仲居さんが料理を一品一品テーブルに並べてくれる。
配膳に使われているお盆は富士を描いた見事な鎌倉彫。なんと二十六代 運慶の作なんだそう。どのくらいすごいのかはわからないけど、すごいらしい。
先付け、前菜、お造りなどが並んだところで料理の説明を聞いて、夕食開始。
その他の料理は随時持って来てくれるそう。
夕食献立
ちなみにメインは息子はアワビの踊り焼き
自分は牛の陶板焼きをチョイス
ちょっとずつシェアできる
キンシ正宗のビールと地酒飲み比べセットも早々に用意してくれた。料理人さん、仲居さんありがとう。いただきます。
まずは「花街麦酒」 なるほどのコク
続いて「京都はんなりIPA」 期待通りの香りと苦味
日本酒三種は石井醸造のお酒。銘柄はラベルの通り。
いずれも、すっきり飲みやすい味。
各300ml。3本で900ml。
二日酔いになるのを避けて途中でストップ。
飲み残しはお土産で持ち帰り。
その後おじさんが来て、布団を次の間に並べて敷いてくれた。息子にイビキ攻撃してしまう懸念もあるので、部屋を分けて寝てもいいのだが、、、どうしてもいやなら息子が自分で移動するだろう。
当の息子は広縁の椅子に座ってまた文庫本を読み始めている。ふたりとも家でもテレビ見ない派。自分はこれでiPadでアニメを見ながらいつでも寝落ちできる。
時刻は20時。扇の湯に入れる時間だがお酒も結構飲んじゃったので明日の朝でいいや。とりあえず布団に寝転んで今日撮った写真を見直す。そういえばまだ宿の外観を撮ってなかったっけ。明日の朝庭に出て撮らなきゃ、などと考えているうちに睡魔がやさしく誘ってくる。イヤホンしてdアニメストアを開いて、そのうちボンヤリ、、、
スマホのアラームが鳴っている。目覚めたら、すでに朝6時。睡眠アプリを確認すると、21時前に入眠。起床は6時。9時間寝たってことだ。よく寝たのにスコアは79点の平均以下。深い睡眠の持続性が低いのが原因。その分を睡眠時間の多さで補っているって感じだ。
歳をとると睡眠時間が短くなるとか、早起きになるなどと言われれるが、自分には全くあてはまらない。
息子は移動しなかったようで、隣で爆睡中。静かに朝風呂の支度をして温泉へ。
今朝は扇の湯だ。青の暖簾が出ている。昨日入った一円の湯は今朝は女性風呂。入口の札はそうなっているけど赤の暖簾がでていないのはなぜか。昨夜昭和棟に泊まっている夫婦らしき客を見かけたので、女性客がいることは確実なんだけど。いずれにせよ、赤の暖簾が出てないのなら一円の湯には誰も入っていないのだろう。
青い暖簾をくぐって脱衣場へ。こっちも先客の気配なし。期待通り独泉だ。
この先が風呂場
なるほど「扇の湯」。その名の通りの形。一円の湯と同様にタイルの模様が美しい。一円と扇。うまく名付けたものだ。
感心しながら、湯船にザブン。ぬるめの湯で朝一にはちょうど良い。いつものようにハマショーを歌おうと思ったその時、、、「カラーン、ザブーン」。誰もいないと思っていた隣の湯(一円の湯)からいかにもお風呂に入ってますの音。エッ⁉ 誰か入っている‼ 予想外でちょっとビックリ。
二つの湯の間の壁の上は空いているから、隣の風呂の音がよく聞こえる。独泉とは言えこれはさすがに大きな声では歌えない。小声で数曲。露天に移動してこれまた数曲。手足を伸ばしてプカプカ。いいお湯だ。
部屋に戻ると、息子は起きていてスマホをいじっている。散歩に行ってくる旨声をかけてズボンとシャツに着替えて出発。とりあえず庭に行こう。
フロントに声をかけると、庭へ入るには入口の扉の閂を抜いて入ってくださいとのこと。
玄関を出て20メートルほど歩くとすぐに早川。旧旭日橋の跡と分かる杭とチェーン。対岸にはその碑もあった。なるほど、この宿に来るために架けられた橋。「福住橋」とも言われたのも頷ける。
その脇に庭への扉。ゲートと呼んでいいくらいの結構大きい鉄格子の扉。なるほど鍵はかかっていないが内側に頑丈そうな閂。格子の間から手を入れギコギコしてやっと抜けた。要領を得ないと面倒だ。
建物はさすがに老朽化を隠せないが、往時の意匠のすばらしさは十分にうかがわれる。
上の写真2枚は金泉楼
2階の手前の部屋が泊った20号室
とくに萬翆楼の窓のデザインはネットの写真で何度も見ていたが、実物はさらに和洋折衷感があって美しい。白い壁に大きな木枠のガラス戸とその上の半円形の小窓。それが1階と2階に並行して連続する様がとにかくいい。
枝の間から現在の旭橋も見える
庭から戻ってそろそろ朝食。息子も朝風呂に行ってきた様子。ほどなく仲居さんが朝食を運んできてくれた。
朝風呂浴びて、散歩もしたのでお腹はすでにペコペコ。息子もよく食べる。お櫃のご飯も空っぽ。ごちそうさまでした。
この後はいよいよ萬翆楼のお部屋見学だぁー
庭から戻ってそろそろ朝食。息子も朝風呂に行ってきた様子。ほどなく仲居さんが朝食を運んできてくれた。
鎌倉彫のお盆 絵柄はないがこれはこれでいいものだ
朝食の全景
(空の皿はサラダが入っていた。食べかけの焼き魚はアジの開き)
この後はいよいよ萬翆楼のお部屋見学だぁー
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