2025/09/27

ひとりたび日記 世界遺産 高野山 その2 「九度山~高野山 宿坊に泊まる」2025.9. 18 - 20

 

 こんにちは。ナッツとココです。今回は九度山の続き。

 慈尊院などの世界遺産巡りを終えて、これから真田庵とかを見に行くところから再スタート。

 でもこの直後にアクシデントってことみたいだね。

 まぁ、大事でなくてよかったけど、トラブルになったときこそ冷静にね。ご主人💓



 * * *    * * *  

世界遺産 高野山 その2「九度山~高野山 宿坊に泊まる」

 道の駅で一息ついたところで、もう一つの九度山の見どころ、真田ゆかりの観光スポット巡りだ。この近くに真田庵や真田古墳があるらしい。もっと興味があるなら真田ミュージアムっていう施設も人気の様だ。

 「確か今夜の宿の方向にあるはず。多分こっちだ。」このときは何も考えず思ったままに行動してしまった。今思えば何でちゃんとiPadなどで地図を確認してから行かなかったか悔やまれる。

 ちなみにあとからiPadでグーグルマップの写真をみたら、すごくわかりやすい地図だった。必要な情報が全部出ている。

 最初にこれを見ていればこんなことにはならなかったんだけど。

 以下、自戒の意味でアクシデント発生までの行動を記しておく。後から笑い話になること必至だ。

 まず、道の駅から車でしばらく走ったがそれらしい感じの案内看板とかが見当たらない。さすがにおかしい。目に入ったコンビニの駐車場に止めさせてもらって、ここでやっと「真田庵」でナビ検索してみた。でも検索に引っかからない。他にも検索したがだめ。しゃあない、ちょっと早いけど先に宿に行っちゃって、それから考えよう。

 ナビの目的地を宿の所在地に設定。今度はちゃんと案内が出てくれた。ルートを見てアチャー! なんと反対方向だった(笑) 

 苦笑いしながら宿に向けて車を進めること数分、前方に「真田庵」なる案内看板を発見。
(ストリートビューで再現するとこんな感じ)

 そのまま宿に向かえばよかったのに思わず矢印の方向にハンドルを切ってしまった。

 この判断・行動がイカンかった。

 曲がったその先の道は狭かった(あとからストリートビューで確認したら「この先幅員減少」の注意表示もちゃんとある)。道幅は車1台が通れる程度。

 徐行しながらどこかに駐車またはUターンできるところがないかキョロキョロ。見当たらない。バックするのも大変そう。しゃあない。前進で元の広い道の方に戻るしかなさそうだ。  

 止む無くそのまま車を進めるも、さっきよりさらに狭くなってきた。そして試練が。なんと左への急カーブ。

 右側は生垣がびっしりで壁のようになっている。左は鉄柱のようなものがある。

 道幅は2メートルあるかないかだ。我が愛車「流星号」の車幅は180以上ある。内輪差を考えればかなり無謀なチャレンジ。

 当然、ヤバいかもと思った。でも時すでに遅し。
 
 「バリバリッ!」。やっちゃったようだ。外に出て状況を確認したいところだが、ドアを開けられないほど道が狭い。もう、こうなったら前進して抜けるしかない。やや右にハンドルを戻して、生垣にちょっと頭を突っ込みながらなんとか脱出。

 ドアを開けられる広さになったところで車を降りて確認。鉄柱は太くて見るからに頑丈。損傷は見当たらず。生垣も特に問題なさそう。流星号は左後ろのドアの浅い擦り傷とドアの下のガーニッシュがちょっとやられちゃってる。相手が鉄柱じゃあ、勝ち目なしだ。でも音の割には軽傷。まぁ、車内は響くからね。パット見には気づかないくらい。この程度でよかった。ホッ。(ちなみに帰ってから修理屋さんに持ち込んで見積り出してもらったら、「金6万3千円也」。特製ガーニッシュがお高かいみたい。今回の旅で一番の出費。トホホ。)

 問題なさそうとは言え、念のためできれば近くの人にひとこと言っておきたいが、辺りには誰もいない様子。しゃあない。 真田庵にはまたあとから来るのでとりあえず撤退させてもらおう。

 車を発進させて、広い道路に出ると、なんとあの矢印の手前に広い無料の駐車場があるではないか。

 ストリートビューで再現すると真田庵の前に駐車場の案内もちゃんと出ている。赤い幟に気づかないのがおかしいくらいだ。

 まったく間抜けな話だ。

 以上、大分長くなったが、今回の出来事を笑い話で終わらせることなく、今後の戒めになるよう記した次第(笑)

 さて、一応、無料駐車場に入ってみたものの、やはりちょっとショックで歩いて見に行く気が萎えてしまった。そのまま宿に向かうことにする。

 ものの数分で一日目の宿「くどやま旅館 玉川亭」に到着。

 時刻は15時ちょっと前。車を止めて宿に電話すると女将さんが外に出て来てくれた。

 もうチェックインできるそう。先に駐車していた車の邪魔にならない位置に止め直していると、奥の建物から宿のご主人も出て来て挨拶。
 大正時代に建てられた元旅館を古民家再生事業として再オープンさせたのだそう。見るからにレトロだ。

 玄関の戸を開けて中に入ると1階は古民家レストランになっている。手前のテーブルでチェックイン。ウェルカムドリンクをいただきながら宿泊票に記入。目線を上げるとドーンと大きなトトロ。子トトロも。

 ご主人に案内されてレジの奥の急な階段を上り2階へ。

 宿泊は1日一組限定なので今日は一人で独占。夜はオーナーもいなくなるので、この建物に完全に一人っきりだ。

 廊下は全面ガラス窓。つきあたりのトイレと洗面だけはリニューアルされていてキレイ。
 この宿に風呂はないけどあとから温泉に連れて行ってくれることになっている。

 2階には部屋は二間あるが手前の部屋はほぼ物置状態だそう。ちょっと開けて見せてくれたが確かに。

 廊下から障子戸を開けて客室へ。障子は数か所の破れあり。襖の紙もちょっとよれよれ。あえて修理しないのかな。
 
 室内は和室10畳(6畳+4畳)で広縁もある。掛け軸に象徴される通り、「真田屋敷」をイメージしたご主人の自己流の造り(DIY)なのだそう。障子も襖も納得だ(笑)

 畳を歩くとドシン ドシンと建物全体が振動するがごとく音が響く。田舎の実家の二階を思い出す(笑)。1階に客がいたらさぞビックリだろう。

 さて、部屋を確認して落ち着いたところで、真田庵リベンジだ。16時半に温泉に連れてってもらうことになっているので、16時ころに戻ってくる予定で散策出発。  

 出がけに宿で散策マップをいただいた。裏はレストランのお知らせ。店の名は「げんじろうの昼ごはん」。まだ対面してないがウサギ店長がいるらしい。



 のんびり歩いて宿から数分のところに真田庵などが点在している。途中には鄙びた床屋さんだとかがあって昭和的な風景。ほっこり。

まずは真田古墳(真田の抜け穴)。説明は看板に一任。


 さらに進んで真田庵(善名弥院)。
ここは真田幸村父子の屋敷跡に
建てられた寺なんだそう。
こちらも説明は看板にお任せ。




真田庵のとなりの蕎麦屋「幸村庵」

そんなに興味があるわけじゃないので散策は以上。

 帰りにさっきぶつけたところを通ってみたけど、やっぱり近くには人がいない。というか、この散策の間、誰とも会わなんだ。しゃあないね。

 まだ日差しが強くて暑い。宿に戻って風呂の時間まで休憩だ。宿の主人に「早いお帰りで」などと言われながら2階の部屋へ。

 ビールを飲みたいところだが買い忘れてしまった。風呂の帰りにコンビニに寄ってくれるとも言っていたから、それまで我慢しよう。

 改めて部屋の中を見渡してみる。廊下と同様に広縁も全面が木枠のガラス窓。建付けはよくなさそうだが、返ってそれがなんともいい風情。

 ただし、風雨が強いとそれが仇となる。今夜それを思い知ることになるのだが、この時はまだ知る由もなし(笑)

 ちなみに夜中に何があったかって言うと、広縁と廊下の窓が風雨に負けじと競演・共鳴しポルターガイストかと思うほどガタガタと騒々しいのだ(本当のポルターガイスト経験したことないけどね)。

 もう趣とか風情などと言ってられない覚醒レベル。夜中に何度起こされたことか。でも睡眠アプリ見たら起きたのは3回で、スコアは86点だったから意外に睡眠の質はよかったみたい。
 
明かり障子の組子細工がキレイ

欄間も仕事が細かい


 明日の朝食は早朝に出かけられるようにセルフになっている。お茶セットとともに食パンやジャムとかコーヒーなど一式がすでに用意してくれてある。冷蔵庫(左隅の白い箱)にはサラダやヨーグルトなども入ってる。


 そろそろお温泉に行く時間が近くなってきた。支度をして1階に降りていくと、ご主人が既に車を玄関につけて待っていてくれた。もう一人別棟に泊まるお客さんが一緒に行くことになっているとのことでしばし待機。そういえば駐車場の奥にもう1棟ある。元アパートだった建物を改装したものらしい。

 ほどなく同年代っぽい女性が建物から出てきた。話を聞くに、やはり定年退職して一人旅をしているそう。偶然にも静岡の人。元小学校の先生。話が合いそうでよかった。今日高野山に行って帰ってきたところだそう。

 さて、連れて行ってもらった温泉は車で10分ほどの「天然温泉 ゆの里」。
 今回の宿泊はこの施設の利用券付きなのだ。ここは弘法大師ゆかりの温泉なんだとか。

 ここの温泉には金水、銀水、銅水っていう3種類があるらしい。金よりも銀や銅の方が高価なんだそう。


浴槽の種類(ゆの里HPより

有名人もたくさん利用しているみたいだ。

 飲める温泉がたくさん。ポリ容器などを持ってくれば無料で分けてくれるそう。

 1時間後に迎えに来てもらえるとのことで、それまで温泉三昧だ。大きな浴室のなかにジャグジーなどの数種類の浴槽が配置。こういう施設だから露天などに入っても趣はないがたまにはいい。サウナは普通の奴のほかにミストサウナもある。これはなかなかよかった。一応、全部の浴槽を制覇。
 ただ、平日なのに結構な混み具合で、小声で少ししか歌えなかったのはちょっと残念。

 少し早めに上がり扇風機にあたって湯冷まし。そろそろ迎えの時間になったところで待ち合わせの1階ロビーへ。

 ほどなくご主人が迎えに来てくれた。途中でコンビニに立ち寄り、缶ビールと念のための夜食をゲット。これで長い夜も憂いなしだ。

 夕食は18時から。帰ってすぐに1階のレストラン「げんじろうの昼ごはん」で。ちなみにレストランの通常営業は昼間のみ。店名にも納得。夜は宿泊者専用。口コミを見るとなかなかの評判の店だ。楽しみ。


 チェックインのときには静かで気が付かなかったけど、店の奥には「げんじろう君」がいる。(昼間はほとんどオネンネらしい)

カワイイ。

店の名前になっているウサギ店長だ。NHKでも紹介された人気者なんだそう。

年齢は8歳。人間の年齢でいうとかなり高齢だ。

「げんじろうの夜ごはん」中 
ヒクヒクしてカワイイいので動画も撮ってみた



どうやらシェフは女将さんらしい。
定食メニューの中から一品を選ぶ。

 地ビールは無いが、地酒はあるとのこと。ならば日本酒にあいそうな「マグロのカツポン酢」をチョイス。お酒は女将シェフのお勧め。冷えたのを二合いただいた。

最初に先付けセット

メインのマグロのカツ どれも美味

ごちそうさまでした。

 でもこれで終わらない。宿の口コミで知っていたが、ここからマジシャンご主人の登場だ。   
 トランプを使ったいわゆるテーブルマジック。何種類か目の前で披露してくれたが種や仕掛けは全く分からなかった。へーって唸るばかり。一緒にいた元学校の先生も一緒に唸ってた。

 トランプの他にも、当方が頭に浮かべた数字当てや誕生日当てなども的中。口コミ通りのプロ級の腕だ。ちなみに占いもやっているんだそう。昼間駐車場に止まっていた車はその客だったそう。なんとも器用な人だ。

 楽しいマジックショーが終わって解散。時刻は19時半。2階に上がって冷やしておいた缶ビールを飲みながら、しばしゲーム。雨が強く降り始めたようで、外から雨音がする。

 ビールを飲んだらちょっとお腹が減ってきた。夜食用に買ったカップラーメン。悩んだが勢いで食べてしまった。食べ過ぎだ。食べてしまったものは後悔してもしゃあない。今日は結構歩いたし、明日も多分たくさん歩く。よしとしよう。

 2本目のビールを空けながら、iPadをアニメに切り替え。ビール残高ゼロになったところで
就寝準備。1階からも音がしなくなった。いよいよ1棟貸切だ。

 廊下の明かりはそのままに、部屋の明かりを消す。スマホのアラームは5時にセット。明日は6時を目途に出発しよう。

 雨音に交じって風が窓をたたく音も聞こえ出した。でも予報では明日の天気は大丈夫そう。ちょっと安心。

 iPadを枕元に手繰り寄せて、アニメを見ながらおやすみなさい。

 このあと風雨が強まり、最近ではなかなか体験できないことを体験したのは前述のとおり(笑) 

 翌朝、しっかり5時に起床。朝ごはんは残さず完食。ドリップコーヒーも美味しくいただいた。我が家のよりいい味かも。荷物もまとめて出発準備完了だ。


 一夜明けた早朝の広縁の窓からの眺め のどか
昨夜の風雨がウソのよう


1階にはまだ誰もいない。オーナーの指示通り玄関に鍵をかけて、さあ、出発だ。

ちょうど、別棟の女性も出かけるところ。

行ってらっしゃい。行ってきまーす。

 * * *   * * *   

 1日目終了。いろいろ盛りだくさんだったね。さて、この後は高野山へ出発。遠くはないけど山道が続くみたいだから安全運転だよ。それと、これ以上ぶつけないようにね(笑)💘


👀画像の引用は本文記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影





2025/09/26

ひとりたび日記 世界遺産 高野山 その1 「九度山~高野山 宿坊に泊まる」2025.9. 18 - 20


 

 こんにちは。ナッツとココです。今回は世界遺産の高野山に行ってきたお話。

 前回の伊香保温泉の時に触れたけど、大分以前から高野山の宿坊に泊まりたいと思っていたんだって。

 どうして泊まりたくなっちゃったかと言うと、誰かが書いていたブログを読んで触発されたからなんだそうだよ。

 ちなみに今回は一人旅初の二泊三日。高野山の玄関ともいわれる九度山に一泊してから高野山をめぐる旅なんだって。九度山は直前に宿を予約したみたいだけどね。まぁ、高野山は遠いからね。安全運転のためにも余裕を持てる旅程の方がいいからね。でもショッキングなアクシデントがあったみたいだよ。大事ではなくてよかったね、ご主人💓


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世界遺産 高野山 その1 「九度山~高野山 宿坊に泊まる」


 今回の世界遺産の旅は確か5月ころにどなたかの書いたブログを読んで興味を持ったことに始まる。そのブログはどこかの宿坊に初めて泊まった体験談だった。「すごくよかったから是非宿坊に泊まってみてください」的なお勧め記事ではなかった記憶。いま思えば不思議な誘惑だった。
 この旅日記を書きながら、その記事をもう一度読みたいなと思ってChatGPT様にも手伝ってもらって探したけど見つからなかった。残念。
 自分のブログや note もそんな感じになればいいなと思ったりする。

 さて、高野山に行くことに決めたものの宿坊がたくさんあってどこにしたものやら悩んだ。

 そのとき非常に参考にさせていただいたのが左の「Zuemaps」の情報。
 高野山には宿坊がなんと52もあるのだ。皇室ゆかりのハイグレードなところからお値打ちなところまで幅広く。
 最終的に悩んだのは、高野山で唯一天然温泉のある「福智院」か世界遺産の「金剛三昧院」かの選択となった。

 敢えて「世界遺産の」と前置きした理由は、高野山全体(全ての寺)が世界遺産に登録されたと誤解している人が多いらしいから。
 フォトギャラリーでも書いたけど世界遺産に登録されているのは①大門、②壇上伽藍、③金剛峯寺、④奥の院、⑤徳川家霊台、そして⑥金剛三昧院、以上6つの建造物だけ。

 と偉そうに言ってるけど自分も金剛三昧院のHP(右参照)に書いてあるのを読むまでは知らなかったんだけどね(笑)

 さらに金剛三昧院には国宝の多宝塔もあることを知って”note”の「文化財に泊まりたい。」シリーズらしく三昧院に決めた次第。

 福智院は天然温泉っていうのが非常に魅力的で悩んだんだけど宿泊代が三昧院の約2倍ってこともあって落選。そっちの要因の方が大きかったかも(笑)


 一応触れておくと、前回の伊香保の時にも書いたけど、今回の世界遺産巡りの旅はちょっとイレギュラー。

 何がイレギュラーかって言うと最近は前述した”note”の「文化財に泊まりたい。」シリーズで旅をしてきたが今回は違うってこと。

 もう少し言うと、「文化財に泊まりたい。」シリーズの宿の縛りは、文化財の建築物の部屋に泊まれること(風呂等建物の一部のみの施設が文化財になっている場合はその施設を利用できること)だが今回はその要件に当てはまらないのである。




 「金剛三昧院」は世界遺産に登録されている寺院だし、境内には国宝や重文の建造物がある。しかし肝心の宿坊の建物や施設は文化財にはなってないのだ。残念。

 とういことで今回は要件を厳格に適用して”note”の「文化財に泊まりたい。」シリーズとしては「番外」扱いの予定。

 こう言っては何だが、最近はこのブログの旅日記は note の下書きみたいになっているのだ(笑)

  前置きが大分長くなったが、そろそろ本題に入らねば。

 今回の高野山金剛三昧院まではグーグルマップで検索すると静岡から359キロ、最速で5時間。ルートは新東名から伊勢湾岸道・東名阪道・名阪国道・京奈和道を乗り継いで紀北かつらぎICで高速を下りて、残り25キロの山道を登っていくことになる。過去最長のドライブとなる。ここでちょっと待てよと悩んだ。

 最速5時間ということは、1時間ごとの休憩や昼を盛り込むと6時間以上は必至。ちょっとした渋滞があれば7時間コースだ。しかも金剛三昧院は17時までにチェックインしなければならないことになっている。さらに帰路につく翌日は土曜日でそれなりの渋滞必至。同じルートで帰ってくることを考えると相当余裕のない高野山ステイとなる。

 ここで急遽浮上したのが前泊案。高野山連泊もありだったが、ネットで調べると、高野山の手前に位置する九度山町の寺院なども高野山の世界遺産の一部になっているらしい。真田家(幸村親子)ゆかりの地でもあることを知った。

 九度山町HP(左参照)には「道の駅柿の郷くどやま」を起点とした散策案内もでていてそれを参考に予定を組んでみた。九度山までは334キロで4時間25分。距離や時間の短縮は大したことはないが世界遺産の見どころが増えて、当然だが旅程的にもかなり余裕ができる。

 宿泊先は「くどやま旅館玉川亭」なる格安の宿が16時までのチェックインが条件でゲットできた。夕朝食と温泉もついてる。建物は大正時代のものらしい。これはもうレトロ感がプンプンだ。

 本題に入るつもりが前置きの続きになってしまった(笑)

 ということで一日目は高野山の玄関口・九度山だ。

 出発当日は早朝5時前に起きてまずは洗濯開始。まだ薄暗いが天気予報は晴れ。でも明日と明後日の天気は下り坂の様子。

 我が家の駐車場は毎日通勤で使うという理由で奥方と息子の車で占拠されている。抗弁できないのは無職の悲哀。我が愛車「流星号」は100メートルほど離れたところに留めてあるのでちょっと手間。しゃあない。

 洗濯干しが終わって、車の準備も完了。時刻は6時45分。出発だ。車のナビは古いので九度山到着予定は14時ころになっているが、グーグルマップの所要時間だと11時半には着く計算だ。途中の休憩を考慮しても昼すぎくらい。

 チェックイン前に寺院巡りの散策するにはいい時間だ。ドライブは順調。まずは新東名長篠設楽原PAで休憩。まだ8時。


 続いて伊勢湾岸道 湾岸長島PAに9時10分着。「ナガシマスパーランド」のジェットコースターが見える。

 ここにはなんと12種類ものジェットコースターがあり「ジェットコースターの聖地」とも言われているらしい。 


 昔(まだ20代のころ)フリーフォールのアトラクションに乗ってオシッコチビリそうになって以来、そっち系はオッカナクて興味なしというか、恐怖症。

 ましてこの年になって乗ったらショック死するかも(笑)

そして名阪国道 「道の駅 いが」。時刻は10時。


 朝が早かったから小腹が空いたって感じ。中に入るとなんかカワイイくのいちがニンニンしている。

 しゃあない。食べちゃうか・・・マイちゃんを、じゃなくて、もちろん「ごはん」を、である。

 食欲をそそるメニューが並んでいるが、ガッツリは避けて、軽めなのにしておきたい。


 「伊勢うどん」見っけ。しかも「極」って冠がついている。あの黒い濃厚なうどん。久しく食べていない。決定だ。

 サイドに天ぷらとかの小皿がほしいけど、店のおばちゃんに聞いたら単品ではできないそうだ。残念。



 テーブルに座って待つこと5分。来ました「極 伊勢うどん 温玉付き」。

 メニューでは「温玉入り」だけどね。でもこっちの方がいいかも。




 まずは温玉かけずに混ぜ混ぜするとこんな感じ。いい色だ。

 一口すするとやっぱり濃厚。でも麺も太くてシコシコで絶妙だ。

 濃厚を楽しんだら温玉をからめてまろやかに。

 相性バツグン。

 

マイちゃん、
ごちそうさまでした💓

 







 お腹満足でドライブ再開。名阪国道は自動車専用道で制限速度は70の区間が多い。でも皆さん高速道路並みの速度が当たり前の様子。しゃあない安全運転とは言え、ここは流れに身を任せよう。

 そして京奈和道へ。この道は未完成のようで途中で一般道に降ろされて、再度乗り直すことに。そういえば、グーグルマップでもややこしい案内になっていた記憶。

 車のナビは道のないところを走っていたりする。到着予定時間も12時30分と前倒し。まぁ、10年前の古いナビだから、こういう新道は知らないんだよね。概ね見込み通りだからヨシヨシだ。

 京奈和道を橋本の標識で下りて高野方面へ。ここからは新道はなさそうなのでナビ様に一任。車を進めること10分程度で迷うことなく「道の駅 柿の郷くどやま 」に無事到着。時刻は12時15分。我が家出発から5時間半。まだまだ元気。初日だからね。 

ここを起点に散策スタート

九度山町は柿が有名 その他いろいろ売っている 

世界遺産情報センターも併設されている


 町の散策ガイド「世界遺産コース」に従って車を降りて、歩いて散策だ。最初は慈尊院。のんびり歩いて10分はかからない見込み。でも日差しが強くて暑い。できるだけ日陰を選んで歩く。



慈尊院前に到着。立派な表門。


両脇の世界遺産と女人高野の文字が目を引く

奥方土産のお守りを所望した際に
いただいたリーフレット。
弘法大師と母公のお話や九度山の由来がわかる。

境内を一回り

弘法大師堂

多宝塔(左)と鬼子母神



拝堂(本堂)

女人高野らしく 絵馬がオッパイ


世界遺産記念碑も立派

慈尊院境内から石段を登って丹生官省符神社へ

本当は石鳥居の右横に「180町石」があるハズ
草に隠れて写ってなかった(泣)

「町石道」は慈尊院を起点に高野山奥の院まで続く
24キロメートルの表参道 世界遺産でもある

109メートル毎に町石が建てられており
最初の町石がこの180町石

高野山に上がるにつれて町石の番号が
カウントダウンされる

登り切って見下ろすとこんな感じ

丹生官省符神社に到着。

この神社も世界遺産だ。

神社の境内を横切りスロープを下ると
「179町石」
 番号がしっかり刻まれている  



町石道はこんな感じで続く

セミと虫の音の町石道 雰囲気感じる動画撮ってみた


178町石 この先はいつか歩いてみたい

ちょっと戻って勝利寺と紙遊苑へ向かう

勝利寺に上がる石段 なんとか仁王門手前へ到着
ここに至るまでの石段登りは大変
梯子並みの急勾配かつ凸凹
手すりを握らないとヤバいレベルだった
さすがに九十九折りのスロープで
老若男女登れるようになってる


仁王様

勝利寺

こっちは紙遊苑 元は勝利寺の庫裏・土蔵・庭等
現在は弘法大師が伝えたとされる
「高野紙」の資料館
手漉き体験もできるんだそう
庭園も有名らしい

なかなかの眺望

ちょうど「くどやま芸術祭」開催中


ひとまず世界遺産コースの散策はこれで終了。

道の駅に戻って休憩だ。

道の駅にはキレイなカフェもある

おやつのタマゴサンド 美味しかった

 時刻は13時45分。この後はどうしようとちょっと思案。宿のチェックインは16時までにすればいい。一応15時を目途にしたとして、まだ1時間以上ある。

 ならば真田関連の史跡めぐりをしようかな。

   
  つづく


* * *   * * *   

 初めての二泊三日の旅。長そうな日記だね。まだ1日目のおやつ食べたところだからね。
 ショッキングな出来事は多分この直後だね。ご主人には気の毒だけど何があったか期待しちゃうね。ご主人、ちょっとくらいのアクシデント、ガンバだよ💘


👀Zue mapsおよび九度山「世界遺産コース」の画像は各HPから引用
その他の画像は滞在時に撮影


フォトギャラリー(国内編 2024~ )

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