2025/05/21

フォトギャラリー(2025.5.19-20  飛騨古川 その1  文化財の宿「八ツ三館」)

 

飛騨古川

八ツ三館(国登録有形文化財)




玄 関(大広間棟)

月の間(大広間棟1階)


月の間から観月楼(新館)側を望む

花の間(月の間のとなり)

玄関(大広間棟)側から招月楼(本館)への廊下

招月楼側から玄関方向を望む1

招月楼側から玄関方向を望む2

招月楼1階 旧玄関




旧玄関口と2階への階段

2階から階段下を望む

2階から1階旧玄関を望む

2階廊下(一番奥が恵比寿の間)


客室「恵比寿」



窓から本光寺・荒城川を望む

国学者 山岡鉄舟などの古文書が襖に



恵比寿には小上がりの別室も付いている

囲炉裏のある別室

窓からの夜景(本光寺)

大広間棟(国登録有形文化財)
2階 大広間


この大空間は天井裏にある弓状の大きな梁のなせる技

継ぎ目のない一本丸太 長さ18m

以上、国登録有形文化財となっている本館および大広間棟


八ツ三館のその他の館内施設
お土産処「蔵」


お休み処


食事処への廊下

食事処

八ツ三館 大広間棟等外観

八ツ三館全景(左から新館・大広間棟・土蔵・本館)



以上、温泉ひとり旅にて







2025/05/09

わが青春の「四方八」~ 下田ひがえりの旅 2025.5.2(後編)

 

 こんにちは。ナッツとココです。今回もご主人が伊豆の下田に日帰りで行ってきたときの続きだよ。

 二十数年ぶりの「四方八」で楽しい時間を過ごしたみたいだね。まあ、そこまではよかったんだけどね、、、😂

* * *   * * *   * * * 

わが青春の「四方八」 下田ひがえりの旅(後編)

 「四方八」の入口の戸を開けると、「いらっしゃーい。待ってましたー。」と女将さんの元気な声。カウンター越しに、旦那さんがニコニコと昔と変わらない笑顔で迎えてくれた。ちょうど開店準備をするところだったようで、女将さんの手には紫に白抜きで「四方八」と書かれた暖簾。折角だからと女将さんが掛け終えた暖簾をバックに記念撮影。

 店の中は小上がりにテーブル2卓と厨房と対面でカウンター席。柱に掛けられた閉店を告げるホワイトボードを除けば記憶のとおりだ。当時指定席だった奥のテーブルに座わると女将さんが何やら書類を持って来てKさんに「これ見てみて」と手渡し。どうやら店仕舞いに当り、大家とひと悶着あって、法律にも詳しいKさんが相談を受けていたようだ。書類に目を通したKさんが「この内容なら大丈夫。問題ない。」と太鼓判。女将さんも安心した様子。話を聞くに、下田を離れる決心した理由は旦那さんの病気だそう。大きな病院に行くには天城峠を超えて救急車でも3時間はかかる。期待のドクターヘリは夜間は飛ばないらしい。長年営んだ店を閉じるのは苦渋の決断だったはずだ。思い出がいっぱいの四方ちゃんが無くなっちゃうのは寂しいけれど、我々外野の出る幕ではない。

 そうこうしている間にAさんと、Sさんも到着。Sさんは一番大降りのとき雨宿りできなかったそうで靴下までずぶ濡れ。「だから一緒に金谷旅館に来ればよかったのにー」と慰めにもならないような言葉で迎えた。これで予定の5人がテーブルに揃った。もうひとりカウンターから女性のTさんが参加。Tさんは自分が下田にいた時期とすれ違いの方で、今日が多分初対面。

 お酒と料理がテーブルに並ぶ。特にツユダクの揚げ出し豆腐は絶品だ。昔も来ると必ず食べた。そして今日は金目鯛の刺身が大皿にたくさん。金目鯛といえば今では高級魚だが、昔は伊豆では「ねこまたぎ(猫が食べずに素通りする)」なんていわれるくらいの魚だった。そんな話をしながら旦那も厨房で笑っている。いろんな話で盛り上がったが、一番は下田時代の後輩君のこと。彼についての話をまとめると、「後輩君は思考と行動が常識人の斜め上をいく人間。その彼が予想もしなかった重要ポストに一時期ではあるが抜擢されたことがあった。彼を知っている人からは、彼にあのポストを任せて大丈夫かと心配された。今日揃った全員がそう思ったようである。その後すぐに転勤辞令があり、今は無難な職に落ち着いている。」というような話である。

 そんなこんなで時計を見ると20時ちょっと前。電車は20時24分発。そろそろ下田駅に向かわなければならない。タクシーを呼ぼうとしたところ、女将さんが「Tさんが送ってくれるよ。」と言ってくれた。ありがたいことにTさんはお酒を飲まない人だったのである。ちなみに自分もセーブしていたからシラフに近い状態。ちゃんと女将さんと旦那さんに、御馳走さまとさようならのあいさつ。「泊まって行けばいいのに―」という一泊組の声を背に四方八を後にした。Tさんが店の前に車を回してくれて数分後には伊豆急下田駅に到着。お礼を言って下車。

 駅舎に一歩入ってすぐに異常に気付いた。静かすぎる。客が数えるほどしかいない。売店も閉まっている。まだ20時である。しかも明日からはゴールデンウィークなのに。これはおかしい。タクシー運ちゃんの「伊豆急が止まっている」の一言が頭に浮かんだ。マジか。ヤバいかも。改札の窓口に掲示が出ている。それによると伊豆急は時刻表のとおり南伊東までは動いているが、その先の伊東と熱海の間のJR伊東線が不通らしい。駅員に尋ねると、「伊東線も間もなく復旧する予定。伊東線の目処が立てば次の電車は伊東まで行ける見込み」とのこと。なんとも中途半端だ。ネットのニュースを見ても詳細不明。

 しゃあない。行くしかない。下田発の伊豆急は行き先不確定のまま定刻通り発車。車内アナウンスでも同じことを言っている。帰りの電車でアニメを見るつもりでiPadを持ってきたが、さすがに落ち着いていられない。伊豆高原駅あたりで、「伊東線が復旧したのでこの電車は終点の伊東駅まで行きます」とのアナウンス。よかった。これなら予定通り熱海から新幹線に乗れそうだ。LINEで四方ちゃんにいる皆んなに状況報告。

 ところが、伊東に近づくにつれて電車のスピードが遅くなってきた。伊豆急も伊東線も単線のため、停車駅で列車交換しなければならないのだが、伊東線不通の影響で遅延しているらしい。やっと伊東駅に着いたと思ったら、今度は熱海行きの発車時刻は未定だという。(伊東線復旧したんじゃなかったのか!と心の中で叫ぶ。)駅員に聞いても、電車が出るのは決まっているが時間は連絡待ちとのこと。しゃあない。待つしかない。ベンチにジッと座っていると肌寒い。自販機でホットコーヒー買ってカイロ代わり。スマホを見ると「戻ってきなよ。」、「Aさん家で待ってるよ」などのLINE。しかし、もうその選択肢はない。

 待つこと30分。熱海行き電車が来て乗車できたものの、なかなか発車しない。やはり列車交換で手間取っているらしい。宇佐美駅からの電車がやっと来て入れ替わりで出発。既に熱海22時54分発の新幹線に間に合うのは無理ゲー。もう鈍行でいいから電車ある時間に熱海についてほしい。

 意外にもその後は順調に熱海に到着。JRのダイヤが乱れているということは、、、ダメ元で新幹線改札口を覗いたが、、、さすがに徒労だった。しゃあない。鈍行だ。時間もかかるし、途中乗り換えもあるが、いつもの駅までは行けそう。これが終電だから、そこからはタクシーだ。ブーフーウーの月例の飲み会は決まってお開きは終電後で帰宅はタクシー。そう考えれば、いつもの駅、いつもの時間だ。そして我が家着は午前1時30分。酔っぱらってないことを除けばいつもと同じだ。

 楽しくも、ドキドキ、ハラハラで、新たな思い出の1ページとなった下田日帰り旅であった。厳密に言うと日帰りでなくなっちゃたけど(笑)


* * * この投稿を「四方八」店主ご夫妻に捧ぐ * * *  


旅は車でも電車でも楽しいけれど、何が起こるか分からないからね。旅ってそういうものだよね。今回は予想できなくもなかったけどね。とりあえず無事で何より。お疲れ様でした、ご主人💕
           
              


2025/05/06

わが青春の「四方八」~ 下田ひがえりの旅 2025.5.2(前編)

 こんにちは。ナッツとココです。今回はご主人が昔仕事していた伊豆の下田に日帰りで行ってきた話だよ。

 電車で行ったみたいだけど、5月2日っていえば、豪雨で電車が止まっちゃった日だよね。行きはヨイヨイでも、帰りはかなり大変だったみたいだね。

 とりあえず無事?帰って来れてよかったね、ご主人💓


* * *   * * *   * * * 

わが青春の「四方八」 下田ひがえりの旅(前編)

 今年4月中旬のこと、昔の職場の先輩Aさんから「四方八(よもはち)が5月10日で店仕舞いするらしい」というLINE。すかさず「行きたい」と返した。

 今から35年くらい前の話であるが、3年間ほど伊豆の下田市にある職場に務めていた。当時は独身であり、寝泊まりは職場から数キロ離れた宿舎。職場には同年代の独身の男も多く、みな酒好きで宿舎も同じ。となれば当然、毎夜のように、どこかで酒盛り。

 そして職場と宿舎の間にあったのが居酒屋「四方八」。そこの女将さんが明るく元気で、豪快という言葉が似合うお人柄。ご主人は板前さん。厨房でいつもニコニコ迎えてくれる。もちろん料理が美味しいのはいわずもがな。我々の間では何かにつけ、「じゃあ、四方ちゃんに行こう」が合言葉。

 四方ちゃんではいろんな話をした。独身の男が集まって酒となれば、話題は知れたこと。中には酒の勢いで四方ちゃんから電話して告白なんて野郎も。職場にまつわる笑い話や愚痴もすべてが酒の肴。

 酔っ払い騒動もいろいろあった。自転車で道路脇の階段から数メートル転落し骨折した奴。止まっていた軽トラの荷台に乗り込み、寝入っている間に連れ去られた奴。木に登ったはいいが降りられなくなった奴もいた。黒船祭りで酔っ払い、居眠りして起きたら鞄がなく、裸足。着ていたはずの上着もなしだったのは、、、自分だった。

 職場からは注意とともに野外飲酒禁止令が発令されたのはそれから間もなく。そんなことがあっても、四方ちゃんの女将さんは、いつも「大丈夫だよ、ワッハッハ」と笑って元気をくれた。「ああ、あのころはよかったなー」。いかにも年寄りくさい懐古だが、実際ジジイなんだから、しゃあない。

 その「四方八」が店仕舞いなのである。最後に行ってから20年以上経っている。こういうときLINEグループは本当に便利。早速「5月2日に一泊で行く」というLINEがSさんから。さらにKさんから電話で同様のお誘いも。ちなみに彼は地方TVだがコメンテーターとして時々登場する有名人であったりする。翌日所用があるため少しためらったが、彼とも暫くぶりなので「一泊はできないが、日帰りで行く」と返事。彼は仕事がてら5月1日から連泊するそう。さすが有名人だ。

 その後Hさんからも一緒に行かないかとLINE。彼は一泊組なので往路のみトゥギャザーすることに。自分は日帰りで行くのだから少し早めに行って温泉に浸かりたい。となれば、蓮台寺温泉の金谷旅館だ。スケジュールは昼前の新幹線で熱海まで。伊東線&伊豆急に乗り換え蓮台寺に14時着。この案でHさんも了解。Kさんとは金谷旅館で合流することに。SさんとAさんとは17時開店の四方八で、となった。ちなみに、Aさんは退職後趣味を兼ねて伊豆で民泊をやっている。今夜は自分を除いてAさん宅に宿泊だ。今思えば、自分も一泊できていれば、最高の下田旅行だったのだが、、、

 さて、当日。一週間くらい前までの5月2日の天気予報は晴れだったのだが、数日前から予報は雨、局所的な大雨の予報に悪化。さらに今日当日の予報では午後から豪雨に注意に。天気は気になるが、そんなに心配していなかった。なぜならHさんと新幹線待ちしていると反対ホームにディズニー号が停車。「これはラッキー。いいことあるかも。」お気楽にもそのときはそんな感じ。

 熱海で新幹線を降りて、JR伊東線&伊豆急各駅停車に乗り換え。その前に缶ビールと駅弁をゲット。準備のいいHさんは新幹線に乗る前から弁当携行。お待たせしてしまった。電車は赤いリゾート21「キンメダイ号」。なんとか席を確保。隣や周りの席では中国語が飛び交っている。まあ、最近はどこに行ってもそうだよね。Hさんとは互いの近況や今日の天気の話。電車の窓を打つ雨は強くなったり弱まったり。蓮台寺駅から金谷旅館まで数分歩かなきゃいけない。そのとき土砂降りでなきゃいいんだけど。車内は一駅ごとに席が空いていく。

 定刻通り14時に蓮台寺駅に到着。なんと改札でKさんが出迎えてくれた。下田駅から電車で来て、そのまま待っててくれたとのこと。さて、そこからは歩き。残念ながらなかなかの雨。金谷旅館までの数分で膝から下のズボンはグッショり。風がなかっただけでも幸いか。 でも、濡れたっていいや。すぐそこに湯船が待ってる。金谷旅館といえば「千人風呂」。入浴料は千円(期せず割引期間中だったらしい)。バスタオル借りたければプラス300円。脱衣場でパッと脱いで、一応、濡れたズボンは広げて乾きやすくね。いざ千人風呂へ。

 やっぱり広い。そして深い。深いところは水深1メートル以上ある。湯屋は時代を感じさせる木造で何とも言えない風情・趣がある。それでいて広さ・深さは25メートル級の競泳プール並み。3コース分くらいの幅だからちょっとオーバーだが、そんなイメージがこの千人風呂である。内湯で温まったところで、そのまま湯船を移動。片開きの木戸を押し開ければ露天風呂。

 ありゃ。子供連れの女性の先客がいた。そう言えば混浴だっけ。女性は入り口近くに入っている。ということは目の前を横切らなくてはならない。だが、ここで怯んではいけない。隠すものはちゃんと隠しているんだから。気にしてないそぶりでなんとか着水。反対を向いて見ないように。身体にも頭にもタオルを巻いているからわからないが、雰囲気が若そうではないから多分孫を連れたおばさん。KさんとHさんが露天に移動してきたのは数分後。おばさんと子供はその前に退場。「なんだ、おばさんか。」と興味なさそうな二人。まあ、そうだよね。

 露天風呂の雨よけは隣の建物の軒だけ。なので雨が少し冷たい。湯もぬるめ。しばらく入っていると内湯が恋しくなってくる。Kさん、Hさんも内湯に移動。湯船から出たり入ったりでのんびり。壁の時計は15時半。だいぶ茹ってきた。「そろそろ出ましょうか」と声を掛け合って湯から上がり脱衣場へ。残念ながらズボンは乾いておらず。しゃあない。このときどうして気が付かなかったんだろう。髪のついでにドライヤーで乾かすことを。

 湯上り後は休憩室の椅子に座ってしばし雑談。窓から雨の様子がよく見える。雨脚はますます強くなっている。屋根の軒樋からあふれた水がゴーという音とともに滝のように落ちている。三人で顔を見合わせて苦笑い。金谷旅館からは四方八までは、天気に関わらずタクシーで行く予定だったが、その前に下田駅周辺を少し街歩きもと考えていた。さすがにこの雨では諦めよう。

 Kさんがちょっと早めに店に入れてもらおうと提案して、四方ちゃんに電話。スマホから「いいに決まってるじゃん」と女将さんらしいハイテンションな声。ついでにKさんがタクシーにも電話。待つことしばし、タクシーで四方ちゃんへ。下田市役所に荷物を預かってもらってるとのことで、Kさんは宿の斜向かいの旧中学校舎(新市役所)に寄り道。今は雨が上がり、空が明るくなっている。車内で待っている間、Hさんとさっきの豪雨の話。するとタクシーの運ちゃんから「伊豆急が止まってる」との不穏な情報。でも「ちょっと降るといつもそうだから。すぐに再開するはず。」と聞いてひと安心。天気は回復傾向なのだから。

 四方ちゃんの店の前に到着して空を見上げるともう青空だ。日も差しているではないか。これなら問題ないだろう。すっかり帰りの電車の心配は消えていた。今思えば、なんとも能天気なことだった、、、

 

                  後編につづく


                      

* * * この投稿を「四方八」店主ご夫妻に捧ぐ * * *  


こりゃまた、日帰り旅行なのにずいぶん長いね。まさか今回も「後編につづく」とは思わなかった。まだこれから四方八の女将さんと旦那さんに再会して、飲み会が始まるんだから後編も長い予感。帰りの電車の心配が消えたとまで言っているからね。今になって自分でも「能天気だった」と反省してるけど、もう少し考えてから行動しないとね、ご主人💕

👀画像の引用元: 7、8、9番目は金谷旅館公式HP

           

温泉ふたりたび日記 「箱根湯本 萬翠楼 福住」2025.7. 6 - 7 (後編)

    こんにちは。ナッツとココです。 いよいよオーラスの萬翆楼見学だね。  通常は15号室のみの見学だそうだけど、今回は宿の予約の時から文化財や建築に興味があるって要望していたから、その熱心さに応えて25号室と35号室も特別に案内してくれるんだって。  よかった ね、 ご主人...