今回の旅は歴宿(文化財の宿)の2連泊。大阪 河内長野の天見温泉「南天苑」と岐阜養老の「千歳楼」。
この第13回では一泊目の「南天苑」のお話をしてる。中編では「南天苑」の建物外観・館内・部屋の鑑賞・観察&撮影会。そして温泉と夕食、もちろんお酒を楽しんだ。後編は一夜明けてからの話。
それでは、ご主人の日記を読んでみよう💗
* * * * * *
大阪 天見温泉 「南天苑」(後編)
~最後まで建物とお部屋拝見を楽しみ尽くす~
翌朝はアラームが鳴る前に目が覚めた。
睡眠アプリのログによると、昨夜の就寝は22時半で今朝の起床は6時半。睡眠スコアは88点。快眠だったってことだ。しかも、いつもは「深い睡眠の連続性」っていう項目の成績が悪いのだが、昨夜は平均以上で嬉しい。夜中の覚醒は2回あったようだけど、トイレは1回(部屋にトイレがないから時間がかかる)。2回以上は頻尿扱いされるから、これもイイ結果だ。
でも、なぜか6時半から8時の朝食までの記憶が曖昧。多分朝風呂に行ったような記憶が朧げにあるけど、ハッキリ思い出せないのはもどかしい。やっぱり写真をこまめに撮って記録しておかないとダメだ(笑)。
ってことで、写真があって、記憶がハッキリしている8時の朝食からスタート。朝食は広間。広間は潮湯だったころは遊技場(ビリアード場)として使われていたらしい。
広間 入口
初めて入る
着席時のセット
席からの眺め
一番外側のおひとり様席でも
景色がいいから問題なし
暖房もよく効いていて暖かい
サケの棒葉味噌焼き おいしそう
さっきの写真と同じじゃん
いいえ、味噌汁がニューカマー
ごはん3杯いただいた
完 食
「ごちそうさまでした」
でもこのまま退室はしない。
室内観察をしなければ、なのだ。
由緒ありそうな掛け軸と甲冑
まだ食事をされているお客さんが近くにいるので遠慮がちにパシャリしていたら、「この甲冑は楠木正成ゆかりのものなのよ。こっちに来て、もっとちゃんと撮らなきゃ」などと近くの席のマダムに声を掛けられて、「あっ、どうも」とか言いながらその近くまで行ってパシャリ。
近影(笑)
撮り終えて、あいさつ代わりに「楠木正成といえば、夕食で楠木正成っていうビールいただきましたよ」って返したら、「あら、そんなビールあったの。知らなかったわ。」って。
すかさず、近くにいた仲居さんに尋ねていた。どうやらこの宿の常連さんのようだ。旦那さんとも夕べ風呂の脱衣場で、「ここから30分くらいのところに住んでいるので、年数回来てる」っていうような話を聞いたっけ。気さくなご夫婦だ。
ワレが食べた席
すでに片付けが始まってる
広間の前の階段
同上
(「泉灘」はこの奥の右)
フロント前の文化財プレート
撮り忘れなくてよかった
そのまま腹ごなしに朝の散策だ。
今日も天気がイイ
赤い南天がキレイ
そういえば歩いて1分くらいのところに駅があるのを思い出した。行ってみる。確かに南天苑の敷地から出てすぐそば。駅の周辺には南天苑しかないから、まるで専用の駅みたいだ(笑)。
南海電鉄の天見駅
なんばと高野山を結ぶ路線だから結構な本数
急行も停車する
宿の敷地に戻る
ヨーダ師匠⁉ 先住民⁉
朝の散策終了
時刻は8時半。チェックアウトは9時半ころを目安に、それまで部屋でのんびりだ。
布団は朝食の間に片付けてくれて、部屋はきれいになっていた。
広縁の椅子に座って、部屋に置いてある雑誌を手に取ってみる。「文化財の宿」の特集のようだ。昨日から気になっていたがまだ読んでいない。ちょうどいい、読んでみようかな。
部屋に置いてあった雑誌
青い付箋のページを開くと、、、
さらに次のページをめくったら、ナント、、、
今日これから向かう「千歳楼」の記事
こないだ泊まった宿もあるではないか(嬉)
この記事の筆者は、ちょうど今我が読んでいる初心者用の建築専門書の著者。なんていう偶然。(あとからこの雑誌をアマゾンキンドルで買っちゃった)
そんなこともあって、雑誌の記事をジックリ読んでしまった。気付けばもう9時半。そろそろチェックアウトしようかな。
最後にもう一度部屋をキョロキョロ。ついでに撮り忘れ防止用にパシャリを数枚。
部屋の隅の年季の入った木箱
今はテレビ台
名残惜しい広縁と庭
荷物を持ってフロントへ。鍵を返して会計をしようとしたところ、ちょうど女将さんが通りかかって、時間があるなら1階の「泉灘」っていう部屋を案内してくれるとの嬉しい申し出。それは是非とも。
「女将さんが出ていたテレビ番組見ましたよ。大変だったんですねー」、「そうなんですよー」なんて会話をしながら、泉灘の部屋を見学。
座敷は本間8畳と次の間6畳。潮湯のころは、別々の部屋だったものを改修している。広縁もあって間取り、広さもちょうどいい。トイレ・洗面付きだし。床の間など座敷飾りの意匠も本格的でステキ。
かなり本格的な座敷飾り
ちなみに専門書によると、座敷飾りっていうのは、「床の間、付書院、違い棚の3点セット」を言うんだそう。3つが様式通りかどうかで「真」、「行」、「草」に分類される。完全に揃っているのを「真」、床の間以外をちょっとだけ崩しているのを「行」、もっとも様式をくずしているのが「草」と言うらしい。漢字の書体でいう「楷書」、「行書」、「草書」みたいな感じかも。
この部屋の座敷飾りを見てみると、まず床の間がリッパ。床脇にも様式通りの吊棚と違棚がある。唯一、様式通りでないのは付書院(障子が出窓のように外に張り出しているもの)ではなく平書院(張り出しがない)であることくらいだ。「真」に近い「行」⁉
素人だから間違っていたらご容赦。
天井
欄間
これも
広縁も全面ガラス窓でイイ感じ。でも、こっちはプライベートガーデンじゃないから庭を散策する人がいると、中が丸見えだったりする(笑)。
このあとも少し女将さんの昔話を聞くことができた。会計を済まして、女将さんやスタッフに見送られて南天苑ステイ終了。
お世話になりました。
「南天苑」完

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