2025/03/27

温泉ひとりたび日記 第5回「江の島」2025.3.17-18 (後編)

 

   こんにちは。ナッツとココです。今回は江の島へ行ってきた旅日記の続きだよ。夕食を終えて、いよいよ岩本楼のローマ風呂に入れるみたいだね。お酒を自制できたからゆっくり入れるね、ご主人💕 


フォトギャラリーと合わせて読んでね。

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 いざローマ風呂へ。待たされた分期待が高まり早足に。風呂入口の扉を開ける。脱衣場には誰もいない。先客の履物や衣類もない。もしかして、、、。時間が限定されているから貸し切り状態では入れないだろうなと思っていたけど、これはラッキーかも。

 脱衣場と浴室の間は大きなステンドガラスがはめ込まれた扉。図柄はクジャクだろうか。色鮮やかだ。登録有形文化財を証するプレートも誇らしげに展示されている。

 ゆっくりとステンドガラスの扉から浴室へ。いよいよローマ風呂とご対面。宿のサイトで何度も見ているがやはり実物は違う。なんとも凝った造り。説明によれば、昭和初期に当時の主が伊豆や熱海の温泉に負けじと、誘客できるよう趣向を凝らして作ったのだそう。ローマ風呂という名称は特に根拠はなく、単に洋風に「それっぽく」付けたそう。微笑ましい話だ。 

 浴槽は半円形で水色のタイルのモザイク貼り。聖堂風の天井のドームや木調の窓枠とよくマッチしている。浴室は洗い場も含めて広くはないが、それが返って一体感をだしている。絶妙なバランスだ。

 しばらく経つがまだ誰も入ってこない。ステージのようにも見える浴室を独占。ここはもう歌わない手はない。ほどよくエコーが効いて、オペラ歌手にでもなった気分。調子に乗ってやや高めの声で5,6曲を熱唱。満足。扉のクジャクは入ってきた時とは反対向きで、脱衣場の照明が赤く透けて更に色鮮やか。ローマ風呂サイコー! 岩本楼バンザイ!!

 部屋に戻ってiPadでゲームしながら"JIM BEAM"をチビリちびり。コンビニで買ったミニボトルだ。値段の割にいける酒だ。プラボトルだから携帯するには軽くていい。つまみはシソ昆布。最近、頭の薄毛対策でいろいろやっている。昆布摂取もその一環。家ではダシ昆布をつまみにするようになった。塩分摂りすぎかもだけど、最近なぜか血圧がいい調子だから、当分は昆布続投の予定。

 ゲームは基地の防衛対策し終えたところで切り上げ。時刻は22時ちょいすぎ。明日の朝食は8時半。その前にもう一度洞窟風呂に入るつもりで、7時にスマホのアラームセット。これで布団に入ってアニメみながら、いつ寝入っても大丈夫。

 翌朝目が覚めたのはアラーム直前。スマホの睡眠アプリを見ると、入眠22時40分で、起床6時50分。睡眠時間は約8時間で、睡眠スコアは84点だ。なかなかいい点数。ってことはよく眠れて体調いいはず。されば、目覚めの洞窟風呂だ。

 予想はしていたが、当然のごとく風呂には誰もいない様子。脱衣場から一旦外に出ると、さすが寒い。急いで湯船にザブン。湯に浸かりながら細長い浴槽を中央くらいまで進む。すると底に何やら黒い塊が。なんとサッカーボール大の石が落ちているではないか。その周りには砕けた小石。おそらく天井から剥がれ落ちたものだ。それっぽい跡も見える。手の届きそうな高さではあるが、こんな大きな石が頭に当たったら大変である。

 身体が温まったところで早めに湯から上がり、フロントにその旨を報告。さぞ慌てるかと思いきや、驚く様子もなく、平然と「ありがとうございます。あとから担当に連絡しておきます。」との返事。いやー、その反応のなさにこっちがびっくりである。客商売としてその対応どうなのって感じ。聞いてみると、頻繁ではないものの、たまに落石があるのだそう。天然の岩石を掘ったっていう証といえばそうだが、なんとも物騒な風呂である。けが人が出ないことを祈る。

 時刻は7時半。朝食まで1時間ある。部屋に戻ってiPadで江の島の観光情報を再確認。行きたいのは中津宮と奥津宮くらい。足が痛くならなければ弁天橋も往復しておきたい。あとは土産を買って帰るだけだ。そうこうしている間に、朝食の電話。さすがに部屋食ではなく、1階の食事処へ。すでに十人余の先客が。別の部屋でも食べてるようだから客は結構いたってことだ。よくぞ風呂を独占できたものよ、と感心。席について朝食をいただく。江の島特産のしらすを使った小鉢が数品と焼き魚など。ごはんも美味い。完食。

 帰り支度をして、9時30分にフロントへ。支払いはJCBのクレカのつもりが、VISAか現金しかダメだそう。そういえば宿のサイトで見たような。財布の中には大きいお札が数枚入っているはず。数えるとぎりぎりセーフ。よかった。一応、近くに郵便局のATMがあるらしい。念のため引き出しておかないと土産が買えない可能性が。

 話が逸れるが、実は、10日ほど前にブーフーウーの飲み会があって、3軒ほど梯子。その折に2番目に行ったカラオケスナックの中で財布を落としてしまったのだ。店のママが気づいて追いかけてくれたらしいが、すぐに別の店(3軒目)に入っちゃったから追いつけるはずもなく、、、自分が財布がないことに気づいたのはその3軒目。1軒目の店で財布を出した覚えがあるが、2軒目目では全額じゃんけんに負けたM下さんが払ってくれたから財布には触っていないはず。となるとおそらく忘れたのは1軒目だ。その時はそう思い込んだ。ないものはしゃあない。3軒目の支払いもM下さんに一任。ごち。財布失くしてもご機嫌で帰宅。酔いから覚めた翌日が大変。1軒目の店には昼前に連絡が取れたが忘れ物はないとのこと。思い込んでいただけにかなりショック。2軒目のママにはまだ連絡が取れない。1軒目にないとなると、どこで紛失したかわからない。午後の3時近くまで警察への届出とクレカやらETCカードやらの利用停止の手続きに大わらわ。クレカ再発行には10日前後かかる。今回の旅行に間に合ったのはJCBのみだったって次第。ETCも奥方のを借用中。まあ、自業自得なんだから、しゃあない。ちなみに、2軒目のママと連絡が取れたのはその夕方。とりあえず、お財布見つかってよかった。

 話を江の島に戻す。何とか岩本楼の支払いを済ませてチェックアウト。荷物は預かってもらって、江島神社巡りへ。昨日は仲見世通りはなかなかの人混みだったが、この時間は人もまばらだ。階段を上って辺津宮へ。昨日も来たが、やはり上り階段はきつい。境内に設置されたベンチで一息。本殿の隣の社務所で若い巫女さんがお守りを売っている。お守りの種類が豊富で迷ったが、お財布無くさないよう祈念して弁財天のカードのお守りを3枚(家族分)購入。これで手持ちの現金ほぼなくなった。  

 次の中津宮は「サムエル・コッキング苑」の近く。若干の坂はあるが比較的平坦。ほどなく到着して参拝。そして、途中「山ふたつ」なるビューポイントを経て奥津宮。説明書きによれば鳥居は源頼朝の寄進だそう。 これで江島神社巡りは完了。帰り道はほぼ下りでスイスイ。途中で防衛費関係で作った立派なトイレの個室で一服。ウォシュレット付きなのはありがたい。すっきりしてさらに快調。今のところ足の痛みもなく、これなら弁天橋往復も余裕かもだが、念のためゆっくり歩く。向こう岸に着いたら、橋をバックに江の島全景の写真を撮って即Uターン。参道沿いの郵便局に立ち寄りATMで引出。手持ち不如意はこれで解消。

 岩本楼で荷物を受け取ってあとは帰るだけ。その前に気になった「紀の国屋」の女夫饅頭と「とびっちょ」って言う可愛い名前の店でシラス釜揚げなどをお土産にゲット。全部クレカが使えた。

 駐車場の料金は宿泊客は24時間以内なら1500円。ちなみに宿泊しない場合は時間制料金。駐車券入れたとき、なんと8800円と表示されたが、宿の1500円券挿入で問題なく出車。

 昨日難儀した藤沢I.C.までは、今日はナビが広い道を案内。あとはJCTの分岐に注意して高速道路をそのまま戻るだけ。「鳩サブレ」を土産に頼まれていたので途中のS.A.で探したが、取り扱っていないそう。代わりに「ひよ子サブレー」と「横浜プリン」を購入。

 帰りのBGMはガーシュウィンとペールギュント。ハマショーはつい合唱してしまい、疲れるから遠出の際は当分お預けにする。ドライブは順調。14時ちょっと前に無事我が家に到着。

 次回4月は信州・湯田中温泉「よろづや」だ。桃山風呂が文化財であり名宿として知られている。来月も楽しみだ。

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 途中の昆布や財布の話が長くてハラハラしたけど、なんとか今回で書き終えたね。お疲れ様でした。ご主人💖
 ところで、財布失くしても動じないところはさすがご主人様、豪傑だね、、、なんて言うわけないよ。今回は無事お財布が戻ってきたからよかったけど、お酒はやっぱり控えなきゃね💕  

👀画像の引用元:  冒頭、3、4、6、8番目の画像は岩本楼公式HP。9番目の画像は藤沢市観光公式HP。
             

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