2026/01/12

温泉ひとりたび日記 第12回「西伊豆 三津浜 安田屋旅館」2026.1. 5 - 6 (中編)

 こんにちは。ナッツとココです。

 今回も2026年正月5日の話のつづき。願成就院に寄って西伊豆 三津浜の「安田屋旅館」に到着。

 いよいよ「月見草」の部屋だね。ご主人の場合、年甲斐もなくアニメ好きだから、ラブライブもあって楽しみ2倍とか言ってる💕 気持ちだけは若いからね。

 はしゃぎすぎないようにね💗

 フォトギャラリーもみてね!

 * * *    * * *  


西伊豆 三津浜「安田屋旅館」(中編)
~太宰治「斜陽」執筆の部屋と絶景と~


玄関を上がって早速チェックイン。


 安田屋旅館といえば太宰治ゆかりの宿として有名だけど、最近はもっぱら「ラブライブ サンシャイン」の千歌ちゃんの実家としての方が有名かも。


玄関入ったところ。すでに視線を感じる。
オー! 浴衣の千歌ちゃんだ。
お出迎えありがとう。

ウェルカムのお茶と栃まんじゅう。

 お茶とお菓子をいただき、宿帳に記入し終わって、部屋に案内してもらう。案内してくれるのは、予約電話の時に対応してくれたオジサンだ。「先日はありがとうございました。お陰で今日を迎えられました。」なんて言うような話をしながら、オジサンの後に続く。

 玄関わきの千歌ちゃんの前を横切って進むと、ガラス戸がある。そこから先が宿泊棟のようだ。宿泊棟は2棟。いずれも文化財の「松棟」と「月棟」。我の部屋は玄関に近い方の「松棟」の2階だ。

ちなみに建物の配置はこんな感じ

これは松棟2階への螺旋階段。
大きな一枚板がオミゴト
グルリと180度回ると「月見草」の前に出る。

2階到着 月見草入口

2階から螺旋階段の下を臨む

これは隣の「牡丹」の部屋

 まだ客は到着しておらず、部屋の扉が開いていて部屋の中が見えたので撮らせていただいた。慌てて撮ったので斜め(笑)。
 付け書院(床の間)の障子の組子が美しい。別所温泉の「花屋」にも似たようなものがあり、「千曲川の投網」の意匠というような説明だった(多分)。
 投網漁っていうと川のイメージがあるけど、海でもあるらしいから、「三津浜の投網」って感じかな。
 安田屋を予約するとき、「月見草」か「牡丹」のどっちかに泊まりたいと思っていて、今回は「月見草」に泊まれることになった。こっちの部屋もよさそうだから、いずれ機会があれば泊まってみたい。

牡丹入口前から月見草側を臨む

それでは「月見草」へ入ります

オーっ、炬燵がある。うれしい!
もう30年近く入ってない気がする。


障子を開けると

オーっ! 絶景ジャン!

富士山は淡島(正面の🍙のような形の島)の
右隣に見えるはずなんだけど
今は見えない(泣)

広縁もイイ感じ

向こうにイイ男っぽい人影
我だった(笑)

 さて、冒頭でも書いたけど、安田屋旅館といえば太宰治が逗留して「斜陽」の1,2章を執筆したことで有名。その逗留した部屋がこの「月見草」。太宰はこの部屋に2月下旬から半月程度滞在したらしい。(右画像 安田屋HPより再掲)

 この宿は木造建築なので、温度や音などの快適さを求めるのはなかなか難しい。今でこそエアコンや電気炬燵も用意してくれてあるからイイけど、太宰のころの冬は相当寒かったと思料する。

 でも、部屋からの眺望はバツグン。青い海原と淡島と富士。風の強い日は猛々しく押し寄せる白い波と轟音。見ていると気持ちも昂る(夜は騒音だけど)。一方、風のない凪の穏やかな潮騒はまるで子守歌。これが同じ海なのかと。人間の二面性を垣間見るようでもある。

 本当のところは知らないけど、決して快適とは言えない真冬のこの部屋に、彼は半月もの間滞在した。ということは創作意欲を掻き立てる、特別なものをこの部屋(眺め)に感じたのかも、などとポンコツじじいの我は愚考する(恐縮)。そう思うと、この部屋はさらに格別だ。

 炬燵の上に「斜陽」の文庫本がある。高校の頃だったから、もう半世紀近く昔に読んだ覚え。まぁ、読んでもよくわからんかった。多分、今読んでも同じだけど。

 でも「女生徒」は最近読んだ。というより聞いた。推しの声優「花澤香菜」様の朗読CDでね(笑)。
 ああいう内容の文章を書けるって言うのはやっぱすごいんだと思う。
 今で言うと、オッサンが少女漫画描くみたいな感じ⁉ 太宰好きの人からは違うって言われそう(多分)。

余談はさておき、撮影会再開。

ワザとらしく「斜陽」の文庫本を置いてみた

広縁の天井
屋根裏化粧天井っていうやつだ(多分)

障子と欄間、エアコン下の丸いのもイイ

こっち側の広縁からの景色も悪くない

いつものことだけど、
同じような写真を何枚も

激写!


一応、踏込みと洗面・トイレも記録

踏込みのミニ冷蔵庫は空っぽ。

洗面台はお湯も出る。うれしい。トイレは洗浄付き。
床や壁も新調した感じで明るくキレイ。

 部屋の撮影会を終え、落ち着いたところで、広縁で淡島を背景に本日の1本目。セブン限定「香るエールズ」。来る途中のセブンで買った。ホントはヤッホーの「エイリアンズ」狙いだったけど、売ってなかった(残念)。
  飲みながら、このビール買ったコンビニのトイレのことを思い出す。苦笑いだ。

 一息入れたところで、そろそろ風呂に行かねば。浴衣に着替えて出発。
 安田屋の湯屋は離れになっている。松棟1階に降りて、月棟の奥に進み、裏口の扉から外に出て20メートルほど緩い坂(階段)を歩く。右手はちょっとした竹林になっている。この時期、薄い浴衣だとちょっと寒い。


振り返るとこんな感じ

 湯屋の建物は2階建てで、それぞれの階に内風呂と露天風呂がある。男湯は今日は2階。明日の朝入れ替えになる。

2階廊下の窓から松棟、月棟を臨む
屋根の向こうにちょっと見えるのが淡島

2階へ到着
正面は貸切風呂。有料なのでパス。
左側の暖簾をくぐる

誰もいない 独泉だ

 風呂は天然温泉100%だけど、源泉の温度が低いので、循環式で加熱している。湯上がりの身体のカルキ臭が気になるほどに消毒も万全のようだ。


それぞれの風呂には太宰治の作品にちなんで
その名がつけられている

2階内湯は「富嶽」


数曲熱唱して、内湯の扉を開けて下を覗く。
階段を下りて露天風呂へ。

2階露天風呂「満願」
(階段を下りるので実際には1階?)


2階脱衣室の窓から

これは部屋の広縁から

 ひとっぷろやって部屋に戻ったら、淡島の右隣に、すごーく薄ーく富士山が見えるようになっている。スッキリ見える富士もいいけど淡いのも悪くない。なんたってこの広縁から欄干のある窓越しに見える構図がイイ。

 では、身体ポカポカのうちに着替えて宿の外観撮影会に出発だ。

 玄関前の若者たちは、ラブライブの聖地巡りに来たと言っていた。中には入れないから玄関前だけをパシャリパシャリしてた。ちなみに泊まらなくても、安田屋の場合は日帰り入浴っていう手があるんだけどね。
 この近くには「あわしまマリンパーク」などもあるから、聖地巡りに来る若者が絶えないらしい。それに、学生はまだ冬休みだからね。

雁行する建屋が三つ並んでいるようだが
左2つは松棟、右は月棟。2棟である
配置はこうなっている(再掲)

月棟の前の道路から

これは松棟の2階
我の泊まった「月見草」は左。右は「牡丹」

これも「月見草」

 折角だから、富士をバックに砂浜(三津浜)もパシャリ。夏は海水浴場として賑わうらしい。今日は風が強く波も高い。浜の砂が舞い上げられて安田屋の駐車場に止めた我の「流星号」にも降り注ぐほど(笑)

浜風に煽られて、豪快な波と音

 潮騒っていうと、なんかロマンチックな感じだけど、このくらい強いと騒音以外の何物でもない。今回は夜、このおかげで寝つきが悪かった(笑)

寒いので中へ

 屋外撮影を満喫しつつも、浜風と寒さに負けて早々に部屋に帰還。炬燵に入ってしばしポカポカ充填。

 このあとは、館内探索。安田屋プレゼンツ「太宰治」と「ラブライブ」の聖地巡礼だー!


つづく


 **   **   **


 ご主人、楽しんでるみたいだね💕 月見草の部屋は絶景だし、温泉にも行ったし、ラブライブ聖地巡礼の若者とも話せたようだし。このあとは館内探索らしい。太宰治もラブライブの展示スポットもあるみたいだから楽しみだね💗


👀画像の引用は本文記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影


2026/01/11

温泉ひとりたび日記 第12回「西伊豆 三津浜 安田屋旅館」2026.1. 5 - 6 (前編)


 こんにちは。ナッツとココです。

 2026年最初の「温泉ひとり旅」。ご主人が向かうのは西伊豆 三津浜の「安田屋旅館」。もともと予定してなかったけど急に行きたくなっちゃたみたいだね。去年の下呂温泉と次に予定している伊良湖温泉の間がちょっと空いてるから、ご主人曰く「文化財の宿」中毒とか言ってる💕

 それでは、とにかく、ご主人の日記を読んでみよう💗

 左写真は安田屋HP(SNS)より


フォトギャラリーもみてね!

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西伊豆 三津浜「安田屋旅館」(前編)
~太宰治とラブライブゆかりの文化財の宿 電撃予約と「願成就院」国宝拝観~

 今回は2026年最初の「温泉ひとり旅」。向かうのは西伊豆(沼津市内浦三津)の「安田屋旅館」。地元静岡の文化財の宿だから、名前はズーっと前(一人旅始めたころ)から行きたいリストの上位に挙がっていた。でも安田屋にはおひとり様用の宿泊プランがなく、ネット予約ができない。なので後回しになっていた。

 以前に電話でお一人様でも泊まれるか聞いてみたことがある。「宿泊希望日の2,3週間前くらいから空いていれば予約できる」みたいな返事だった。我の場合、泊まりたい宿は2か月前くらいに予約している。旅は月一ペースなので、直前予約はスケジュール的になかなか難しいのだ。あとでHPをよく見たら、「おひとり様も平日なら泊まれる場合があります。」って感じで書いてあった。しゃあない。その時はあきらめた。

 それから数か月。2025年最後に宿泊した「文化財の宿」は下呂温泉「湯之島館」で12月4‐5日だから既に1か月が経過している。2026年の予定は1月下旬に伊良湖温泉「角上楼」を数か月前に予約済み。2月と3月も既に予約を入れてある。「安田屋に早く行きたいけど、当分行けないなー。」と思いながら年を越した。

 そして2026年1月3日。時は来た。夕方、日課のエアロバイクのペダルをこぎながら渇望している我に気づいた。喉が渇いたのではない。「文化財の宿」が無性に恋しくなったのだ。そう、伊良湖までまだ20日も待たなければならない。考えるまでもなく1か月半以上も「文化財」成分を補給できないことになる。そう思うともう我慢できない。中毒症状だ。早速、安田屋のHPで空室カレンダーを確認。1月6日から数日休館になるみたいだけど、1月5日なら空室ありそう。「善は急げ⁉」で電話をかけた。

 安田屋には宿泊棟が二つある。「松棟」と「月棟」。どちらも登録有形文化財だ。泊まるなら、やっぱり海側の部屋がイイ。HPにも写真が出ている太宰治ゆかりの「月見草」(上に掲載)か、障子の組子がきれいな「牡丹」っていう部屋が趣があって眺望もよさげ。電話でも、ダメモトで、その通りのワガママな希望を言ってみた。「そういう希望なんですが、おひとり様でも泊まれそうですかねー?」

文化庁「文化財データベース」より







 電話の向こうの男性は「大丈夫そうですよ。念のためちょっと確認しますので電話折り返しします。」と期待できそうな返事。「えーッ、泊まれるの―⁉」。ワクワクドキドキして待つこと1時間。そしてスマホが鳴る。「遅くなってスイマセン。部屋割り調整できました。月見草を用意できますよ。部屋の指定料金をいただくことになりますけど、それでよろしければ。」との嬉しいお言葉。「ヤッターっ!」。ちょっとお高くなっちゃうけど、背に腹は代えられない。以前にケチって後悔したことが数回ある。これで念願の安田屋1月5‐6日宿泊決定だ。直ちに奥方にも了解をもらう。ちなみに奥方と息子は仕事始めの日だ(恐縮)。


 こうして念願の「安田屋旅館 太宰治ゆかりの月見草」電撃予約が完了した。

  ちなみに安田屋は人気アニメ「ラブライブ サンシャイン」の主人公 千歌ちゃんの実家でもある。だからアニメファンの聖地になってる。若者には太宰よりも「ラブライブ」だ(多分)。我は両方だ(笑)。

 そうとなれば、近いとは言え、一応いつもの事前準備。グーグルマップでルートと所要時間を確認。ついでに行きの寄り道は、これも以前から行きたかった源頼朝と北条政子ゆかりの「願成就院(がんじょうじゅいん)」に決定。帰りはまた後から考えよう。

 さて当日1月5日。快晴で暖かだ。実は午前に近くの歯医者に予約を入れてある。虫歯治療ではなく予防のための「歯のお掃除(歯垢取り)」。だからそんなに憂鬱でもないし、今夜の食事やお酒も心配ない。ただ、この日中の暖かさが後に仇となるのだが、、、(笑)

 予定通り昼前に歯医者が終わり、いったん自宅に戻って愛車「流星号」で出発。寺近くまでのナビはとりあえず流星号にお任せ。
 お寺が分かりにくい場所だったら新ナビにリレーだ。昼はお腹がそんなに減ってないので、高速に入る前にコンビでおにぎりとコーヒの軽食。
 そこから新東名沼津長岡IC&伊豆縦貫道を通ってノンストップで伊豆の国市へ。流星号ナビがちょっと頼りなさそう。目に入ったセブンに車を止めて新ナビ起動。ついでにトイレ休憩を兼ねて部屋飲み用のビールの調達だ。

 とりあえずトイレ。このコンビニには男女兼用の個室と、女性専用の個室が1個ずつ。男は男女兼用の方しかないってことだが、先客が入っているようだ。ちょっと待ってみる。5分くらい経過。出てこない。ノックしてみる。中から「ちょっと待ってください」の男の声。「ちょっと、、、」っていってるから、もうちょっと待とう。

 それから5分くらい経過。もう一度ノックしてみる。またも「ちょっと待ってください」の返事。「うーん。どうしよう。我は "小" だしまだ緊急ではないし、ビールだけ買っていこうかな。でも、ここまで待ったんだし、さすがにそろそろ出てくるかな。」。待つことさらに5分。「ダメだこりゃ」とあきらめようとしたら出てきた。まぁ、よくアルアルだ。

 目が合う。ちょっとタジログくらいの頑固おやじ風の強面だ。「お待たせ」とかの一言があるかと思えば、睨まれながら、いただいたお言葉は「腹が痛かったんだからしょうがないだろー」だった。トホホ

 お腹が痛かったならしゃあないけど。
 でもコンビニトイレの独占20分は「ちょっと、、、」じゃないよなー。
 我の時間を返してくれー!! まぁ、待つ方も大概だと思うけどね(笑)

 ちなみにネットにはこんな調査結果も。今回は緊急事態ではなかったからいいけど、ジジイ(ババアも)になるとトイレ事情は重大案件なのだ。

 その後の我の用はビール調達と合わせても5分とかからず完了。「願成就院」までは新ナビの案内。ほどなく駐車場に到着。意外に訪問客らしいひとは2,3人しかない。
思わず「ここ願成就院でいいんですよね?」と確認したほどだ。「そこの門からすぐですよ」と教えてくれた。

  願成就院には運慶作の仏像5点(いずれも国宝)が祀られている。運慶の作が確証されている仏像は全国でも多くないそう。国宝ともいえば10体程度で更に希少だ。それが5体も同じお堂でほぼいつでも拝観できるのだ。

 ちなみにこの寺は昔は広大だったらしい。源頼朝・北条政子ゆかりの寺だからね。戦国時代ゆえの諸事情あって建物は今は縮小されてしまっているが、一帯が国の指定史跡にもなっているほどの由緒ある寺なのだ。

新年に相応しい目出たい名前のお寺




願成就院HPより(堂内撮影禁止)


 本堂に運慶作の仏像5体(国宝)が並ぶ。ただし、我が参拝した折は、阿弥陀如来坐像を中心に、この画像とは左右入れ替わっていて、左に毘沙門天立像、右に不動明王と両脇の童子の三尊立像が並んでいた。

HPより

 いずれも素晴らしいのだが、妙にこの像が印象的だった。

 ちなみに、現在の住職は女性(先代の娘さん)で、その旦那さん(外国の方)が流暢な日本語で説明してくれた。仏門修行中なんだとか。

 願成就院の拝観を終えて、そこから車で15分程度で西伊豆三津浜の安田屋旅館に到着。チェクインは14時からできるので、すぐに部屋に入れる(嬉)

 「よーし、太宰治とラブライブだーッ!!」


お正月らしく門松が迎えてくれる。


つづく



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 ご主人、相変わらずいろいろあるねー。まだ、新年始まったばかりなんだから、トラブルは避けてね💕


👀画像の引用は本文記載の通り
その他の画像は滞在時に撮影









温泉ひとりたび日記 第14回 「岐阜養老 千歳楼」2026.2. 20 - 21 (中編)

 こんにちは。ナッツとココです。 今回も 岐阜養老「千歳楼」のつづき。  養老の滝の散策を終えて、 これから チェックインするところ。  前回(前編)で千歳楼の建築や歴史について予習したけど、スゴイ宿なんだね。しかも予約した部屋は更にすごいらしいよ。大分奮発したみたいだし、楽しみ...