こんにちは。ナッツとココです。今回は信州湯田中温泉の旅日記だよ。ご主人の目的は老舗旅館「よろづや」の「桃山風呂」。前回の岩本楼のローマ風呂と同様に、国の登録有形文化財に指定されているお風呂だよ。
湯田中温泉まではほとんど高速道路で行けるんだけど、それでも片道約4時間半の道のり。そんなにしてまで行くんだから楽しまなくっちゃね、ご主人💕
フォトギャラリーと合わせて読んでね。
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温泉ひとり旅
第6回「湯田中温泉」
信州は昨年秋に白骨温泉に行って以来。湯田中温泉までは上信越道の信州中野ICまで高速道路、その先は志賀中野有料道路。正味約4時間30分のドライブ。じゃらんの特典で「よろづや」のチェックインは通常15時のところ14時30分からOK。早く着いたら宿の周りを散策するつもりで家を午前9時30分に出発。
今回もBGMはドヴォルザークの交響曲とベートーヴェンのピアノ曲でリラックス。天気は快晴ではないが悪くない。ドライブも順調。だが先は長い。休憩はコマメにとらないと、すぐに目が疲れてしまう。まずは中部横断道の「道の駅なんぶ」でトイレ休憩。その後も快調に進行。昼は八ヶ岳SAで定番かき揚げそば。駐車場脇の桜が満開だ。ブーフーウーの皆にLINEで写メ。次の休憩は長野道の筑北PA。途中雨が降ったが今は上がっている。このまま降らないでくれるといいが。筑北PAはトイレと自販機のみの無人施設。ちょっと寂しい。湯田中まで残り約1時間。ここからはハマショーを解禁して気分盛り上げ。でも速度抑えて安全運転。信州中野ICで高速道路を降りて志賀中野有料道路へ。ありがたいことに無料通行できるようになっていた。あとからネットで見たら3月中旬から無料化になったのだそう。ラッキー!
今夜の宿「よろづや」に着いたのは14時20分。玄関先に車をつけるとすぐに係の人が出てきて迎えてくれた。少し早いがチェックインさせてくれるそう。フロントで温泉街の散策の話をすると、紙の地図に書き込みながら見どころを詳しく教えてくれた。行こうと思っていた「一茶の散歩道」は今の時期は道が悪いので行かないほうがよいとのこと。残念。
チェックイン後、仲居さんに案内されてエレベターで7階へ。部屋は10畳で広縁付き。入らないけど風呂もある。なんと洗面台が二つ並んでる⁉ これって必要? 窓からの景色はさすが7階といった感じ。遠くに雪をかぶった山が連なっているのが望める。多分、飯綱山とか黒姫山だろう。時刻は14時半を過ぎたところ。さっき教えてもらった散策ルートを回ろう。所要時間は1時間から1時間半くらいだ。今のところ雨も大丈夫そう。宿のサービスで冷蔵庫に入っていたリンゴの缶ジュースを一気に飲んで、いざ散策。
宿の玄関を出てすぐ左隣は共同浴場の「湯田中大湯」。よろづやが鍵の管理をしていて宿泊客は24時間いつでも入浴できるとのこと。その先を少し進むと梅翁寺。境内に湯けぶり地蔵尊(愛称ぴんしゃん地蔵)がある。足湯に浸かっているお地蔵さんだ。タオルを湯(温泉)に浸して地蔵さんの身体を撫でるとご利益があるんだそう。もちろん肩と首、頭を丁重に撫でさせていただいた。寺の隣には本物の足湯。その脇に小林一茶と湯田中の関係を記した看板。読んで納得。勉強になりました。(散策の画像はフォトギャラリー参照)
そこから数分歩いて平和の丘公園へ。この公園には平和観音・みろく石仏・延命煙草地蔵があり、全部お参りすれば「三体しあわせめぐり」のご利益をいただけるらしい。まずは観音様に通ずる112段の石段を登らなければならない。すこし息が上がって苦しくなったが無事登頂。観音様の高さは25メートル。名前のとおり世界平和を祈願して建てられたのだそう。
次はみろく石仏。距離的には近くのはずだが意外に遠く感じる。なぜなら結構急な上り坂。普通なら階段にしたほうがよい勾配だ。雪が降ったら登れないだろう。途中で引き返そうかと思ったが、なんとか休み休みで到着。112段よりきつかった。お堂はサル対策で戸が閉められており、自分で開けて参拝。
最後の煙草地蔵へは来た道を戻らなければならない。ということは急な下り坂。滑らないよう歩幅を小さくして要注意だ。ところで煙草といえば普段は禁煙だが、飲み会のときの”もらい煙草”は例外。ブーフーウーのM下さんや、飲み友のOMさんからいつもいただいている。この場を借りて感謝。
坂を下り始めたころから空模様が怪しくなっていたが、煙草地蔵に着いた頃には冷たい滴がポツリポツリ。そういえば宿の仲居さんが、今の季節は天気の変化が激しいと言っていた。ちょうど三体巡りは完了したのでキリはいい。本降りになる前に急いで宿に戻った方がよさそうだ。
途中で雨が少し強くなったが、なんのことはない、宿に着くころにはほぼ上がっていた。部屋に戻り、とりあえずビールを一杯。今回のチョイスはファミマ限定の「至福の香り(サッポロ)」だ。時刻はまだ15時半。夕食は18時だから、のんびり風呂に入って、ゲームしながら夕食を待てばちょうどいい。
よろづやのお風呂は「桃山風呂」と「東雲(しののめ)風呂」。それぞれに露天風呂と蒸し風呂がある。男女で時間入れ替え制だ。この時間に入れるのは「東雲風呂」。目的の「桃山風呂」は22時から翌9時30分までだ。予め宿のサイトで分かっていたから問題なし。岩本楼のときと異なり、もし今夜入り損ねても、明日の朝入れるのがありがたい。
浴衣に着替えて、いざ東雲風呂! 脱衣場には数人の先客が。風呂に入っている人も。さすがに今回は独り占めとはいかないようだ。しかし、あきらめることなかれ。そっと覗いた温泉蒸風呂は先客なし。完全個室状態。気配を気にしながら数曲を歌い上げた。続いて露天風呂へ。こっちも先客は去っていた。軽くメドレー。ジャグジーもあるそうなのだが今は整備中とのこと。残念。でも十分満足。東雲がこれなら桃山はかなり期待できる。
部屋に戻る前にラウンジでコーヒー飲もうと立ち寄ると、外国人さんのグループが寛ぎ中。カウンターにセルフのコーヒーマシンが数台置いてある。使い方が書いてあるけどうまく作動しない。困った。しばらくマシンを睨んで固まっていると金髪の男の子がそばに来て「ダイジョーブ?」って声をかけてくれた。なんとも恥ずかしい。冷静さを装って「ダイジョーブ」と返した。しゃあない。コーヒーはあきらめてデトックスウォーターなる冷たい飲み物にした。トホホ。
ゲームやってたら、あっという間に夕食の時間。今夜はじゃらんの特典でグレードアップ料理をいただけることになっている。なんと信州牛つきなのだ。チョー楽しみ。部屋出しではないけど、食事処の個室。仮設ではなく、ちゃんとした造り。今回も食事中のエンタメ用iPad持ち込み。イヤホンも。まあ、アニメ見るだけだけど。湯河原の伊藤屋では迷惑を掛けちゃったからね。
さて、うまい料理はお酒でさらにおいしくなる。まずは志賀高原ビールのペールエールで乾杯。日本酒は水尾の三種飲み比べを注文。風呂上りのビールを我慢したから、まだ全然いける。仲居のお姉ちゃんにお勧めを聞いたら、「わたしもお酒が大好きで、先日も試飲会に出かけたんですぅ。そのとき、これがおいしかったんですぅ。」と勧められたのが ”NEW ENGI”というお酒。味はちょっと「杉錦」っぽい感じかも。料理もお酒も満喫。ごちそうさまでした。

ほろ酔いで部屋に戻ってゴロン。布団しいてくれてあってありがたい。至福の時間だ。時刻はまだ20時前。一度横になってしまうともうダメ。22時までなんてとても待てそうもない。桃山風呂は明日にしようと潔く決めて消灯。スマホのアラームは5時30分にセット。いつものようにiPadでアニメ見ながら就寝。おやすみなさい。
つづく
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当然のごとく後編ありだね。翌朝ちゃんと起きれたのかな。桃山風呂が目的なんだから、そこは頑張らなくっちゃね、ご主人💖
👀画像の引用元: 冒頭および 3、7、8番目はよろづや公式HP