2025/04/29

温泉ひとりたび日記 第6回「湯田中温泉」2025.4.15-16 (後編)

 

   こんにちは。ナッツとココです。ちょっと間が開いちゃったけど「湯田中温泉よろづや」の続きだよ。

 昨夜(前編)は飲み過ぎてお風呂入らず寝っちゃったからね。

 さあ、早く起きないと。桃山風呂が待ってるよ、ご主人💕 

フォトギャラリーと合わせて読んでね。

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 翌朝目が覚めたのは5時。まだ頭はボーッ。しばし布団の中でゴロゴロ。頭も覚めてきたところで気合いを入れて桃山風呂へ。途中、数人の浴衣姿の客とすれ違う。まあ、当然といえば当然だけど、風呂には先客が。今までの宿の経験で独り占めが当たり前のようになっていたけど、それは単にラッキーだっただけのこと。時刻ももう6時だからね。それに自分同様、お酒飲んじゃって夜入らない人も多いはず。

 さて、桃山風呂の話。さすが文化財。時代を感じる。詳しいことはわからないが純木造伽藍建築というらしい。広さもさることながら造作に味わいがある。なんかこうノスタルジーとかロマンとか、そんな言葉がよく似合う。湯船の温度もちょうどよく気持ちよい。これぞ日本の温泉だ。

 露天風呂も広い。庭園露天風呂と銘打っているだけのことあって、知っている中では最大級だ。ただ湯の温度が低くて身体が温まらず早々に撤退。

 続いて温泉蒸し風呂。何ともレトロな表示でほっこり。中を覗くと他に誰も入っていない。久しぶりに独占か。ならば一曲と思ったが、こっちもやや温度低め。長居する気になれない。露天も蒸し風呂も温度管理が今一つなのは早朝だからだろうか。その点は昨日の東雲風呂に軍配。しゃーない。もう一度内湯に浸かり仕切り直し。身体を温めながら天井や壁、窓をじっくり眺める。やっぱりこの雰囲気は落ち着く。

 温泉にのんびり浸かって身体はぽかぽかでいい気分。湯上りはラウンジで昨日のリベンジだ。ラウンジには誰もいない。静かだ。カウンター脇のアンティークなオルゴールも今は鳴っていない。コーヒーマシンは昨日と同じ。もう一度使い方を見ながら操作。今朝はすんなりホットコーヒーが作れた。ほっと一息。

 そういえば隣に湯田中大湯があったのを思い出した。しかし、お風呂はこれ以上入ると上せてしまいそうだから、見学だけさせてもらおう。ちょうどラウンジから階段を下りたロビーに係の人が見える。お願いしたところ、快く応じてもらえた。まあ、湯に入る入らないに関係なく、鍵を開けてもらうだけだけどね。大湯の湯屋の中はこじんまりとしている。脱衣場と風呂場の境がなく、オールインワン。浴槽は仕切りで二つに分かれていて温度が異なるんだそう。鍵を開けながら簡単に説明もしてくれた。お手数かけました。
 さあ、あとは部屋に戻って朝食を待つだけだ。それまでネットでお勧めのお土産を検索。近くに「道の駅やまのうち」があるようだ。宿のサイトでも紹介している。帰りに寄っていこう。

 そんなこんなで時刻は8時半。朝食だ。朝食は夕食と同じ場所。席に着くと仲居さんが料理を図解したイラストの紙を手渡してくれた。「朝食のメニューですぅ。」昨日のお酒が好きなおねえちゃんだ。
 テーブルの上には二段重ほか小鉢など。「こうするとイラストのとおりですぅ。」と言いながらお重を開け、料理を並べ直してくれた。なるほど、お見事。お味もお見事。おかげで一人分としては大きめのお櫃のご飯をほぼ食べてしまった。昼ごはん抜きが決定だ。

  部屋に戻って一息。帰り支度しながらお腹の調子を整えるべく個室へ。不浄なものを出し切ってスッキリ。今日も快腸。

 そろそろ9時半。チェックアウトの時間だ。一階ロビーに降りてフロントへ。横にある古い時計を見て思い出した。忘れていたが9時45分から桃山風呂の写真を自由に撮っていいことになっている。もうすぐだ。でも写真は宿のサイトにたくさん載ってるからあまり興味がわかない。パスでいいや。ちなみにこの時計は齢100年超なんだそう。

 支払いを済ませると我が愛車"流星号"が玄関先で待っていた。仲居さんが一緒に外に出て来て見送りしてくれる様子。なんか、出発するのを催促されているようで、急いでナビを自宅に設定。とりあえず昨日行ってない湯田中駅方向へ発進。おせわになりました。
 湯田中駅は宿から車で2,3分。長野電鉄のターミナル駅だ。駅の構内に入り、徐行。駅舎の中を見ると乗車待ちの客が行列を作っている。ちょうどホームに電車が到着。賑わっているようで結構なことだ。

 駅を出て「道の駅やまのうち」に向かう。ナビはゴールを自宅に設定したから道の駅を通らないルートになっている。なので自分の方向感覚頼み。こっちで合っているハズと検討をつけて走ること数分。ありました。道の駅。迷わず着いてよかったー。同乗者がいたら多分ドヤ顔してた。駐車場には車が数台。店の中も客が数人。まあ平日の朝だからね。お土産は宿でも出してくれた「一茶饅頭」。それと昨夜飲んだお酒”NEW ENGI”もゲット。なぜか冷蔵庫の「医食同源 豚肉のみそ漬け」も気になって買ってしまった。帰ってからのお楽しみ。ここでの買い物はこれで終わり。まだ帰り道は長い。高速道路では数か所のSAで休憩する予定。買いすぎに注意だ。

 信州中野ICから高速道路に乗って早々に小布施ハイウェイオアシスに立ち寄り。一般道からは道の駅として利用できるらしい。なんと無料のドッグランがあったり、ボルダリングもできるんだそう。関係ないけどね。小布施と言ったら栗。土産の定番 栗羊羹と栗かの子、そして栗プリンを購入。

 次に寄ったのは姨捨(おばすて)SA。建物の横に広い芝の広場があり、見晴らし台になっている。千曲川や長野市街が一望できる。案内の図によれば目のいい人には善光寺まで見えるらしい。自分のショボショボの目では無理ゲー。ちなみにこの一帯を善光寺平と言うのだそう。なかなかの景色である。
仮設テントの店でリンゴを売っている。時期ではないがスマートフレッシュとかいう特殊な貯蔵法で美味しいらしい。一袋買ってみた。まだ11時。昼には早いし、朝食をたくさん食べたのでお腹は全く減ってない。ドライブ再開だ。

 諏訪湖SAが近づいてきた。さすがに少し何か口にしたくなってきた。かと言ってガッツリ食べたいほどではない。店内を一周回って神戸屋のパンに決定。カツサンドが美味しそう。一番人気のあんぱんはお土産だ。諏訪湖の見えるデッキで食べようと思ったが風がすごい。テーブルにおいたパンとコーヒーが飛ばされそうになる。こりゃダメだ。しゃあない。車に戻って車内食。わびしい。

 お腹が落ち着いたところで出発。その後も順調。中部横断道に入ってしばらくすると脇道から道路パト車がサイレン鳴らして我が車の前に。ちょっとうるさい。でも警察パトとは違って緊急でもスピードは出さないから後ろにつけて安心安全。パト車とは途中でお別れ。
 最後に道の駅なんぶで一息入れて、15時に我が家に無事到着。正味約4時間の運転。やっぱり疲れた。

 来月は飛騨古川の文化財の宿「八ツ三館」だ。今回よりさらに遠い。でも楽しみ。

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 今回の帰り道はコマメに休息したんだね。えらい、えらい。時間はかかるけど、その分早めに出かければいいんだからね。集中力が途切れないようにとにかく疲れる前に休憩だよ、ご主人💖

 👀画像の引用元: 2~5番目はよろづや公式HP

             
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2025/04/21

温泉ひとりたび日記 第6回「湯田中温泉」2025.4.15-16 (前編)

  こんにちは。ナッツとココです。今回は信州湯田中温泉の旅日記だよ。ご主人の目的は老舗旅館「よろづや」の「桃山風呂」。前回の岩本楼のローマ風呂と同様に、国の登録有形文化財に指定されているお風呂だよ。

 湯田中温泉まではほとんど高速道路で行けるんだけど、それでも片道約4時間半の道のり。そんなにしてまで行くんだから楽しまなくっちゃね、ご主人💕

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温泉ひとり旅 

第6回「湯田中温泉」

 信州は昨年秋に白骨温泉に行って以来。湯田中温泉までは上信越道の信州中野ICまで高速道路、その先は志賀中野有料道路。正味約4時間30分のドライブ。じゃらんの特典で「よろづや」のチェックインは通常15時のところ14時30分からOK。早く着いたら宿の周りを散策するつもりで家を午前9時30分に出発。

 今回もBGMはドヴォルザークの交響曲とベートーヴェンのピアノ曲でリラックス。天気は快晴ではないが悪くない。ドライブも順調。だが先は長い。休憩はコマメにとらないと、すぐに目が疲れてしまう。まずは中部横断道の「道の駅なんぶ」でトイレ休憩。その後も快調に進行。昼は八ヶ岳SAで定番かき揚げそば。駐車場脇の桜が満開だ。ブーフーウーの皆にLINEで写メ。次の休憩は長野道の筑北PA。途中雨が降ったが今は上がっている。このまま降らないでくれるといいが。筑北PAはトイレと自販機のみの無人施設。ちょっと寂しい。湯田中まで残り約1時間。ここからはハマショーを解禁して気分盛り上げ。でも速度抑えて安全運転。信州中野ICで高速道路を降りて志賀中野有料道路へ。ありがたいことに無料通行できるようになっていた。あとからネットで見たら3月中旬から無料化になったのだそう。ラッキー! 

 今夜の宿「よろづや」に着いたのは14時20分。玄関先に車をつけるとすぐに係の人が出てきて迎えてくれた。少し早いがチェックインさせてくれるそう。フロントで温泉街の散策の話をすると、紙の地図に書き込みながら見どころを詳しく教えてくれた。行こうと思っていた「一茶の散歩道」は今の時期は道が悪いので行かないほうがよいとのこと。残念。

 チェックイン後、仲居さんに案内されてエレベターで7階へ。部屋は10畳で広縁付き。入らないけど風呂もある。なんと洗面台が二つ並んでる⁉ これって必要? 窓からの景色はさすが7階といった感じ。遠くに雪をかぶった山が連なっているのが望める。多分、飯綱山とか黒姫山だろう。時刻は14時半を過ぎたところ。さっき教えてもらった散策ルートを回ろう。所要時間は1時間から1時間半くらいだ。今のところ雨も大丈夫そう。宿のサービスで冷蔵庫に入っていたリンゴの缶ジュースを一気に飲んで、いざ散策。

 宿の玄関を出てすぐ左隣は共同浴場の「湯田中大湯」。よろづやが鍵の管理をしていて宿泊客は24時間いつでも入浴できるとのこと。その先を少し進むと梅翁寺。境内に湯けぶり地蔵尊(愛称ぴんしゃん地蔵)がある。足湯に浸かっているお地蔵さんだ。タオルを湯(温泉)に浸して地蔵さんの身体を撫でるとご利益があるんだそう。もちろん肩と首、頭を丁重に撫でさせていただいた。寺の隣には本物の足湯。その脇に小林一茶と湯田中の関係を記した看板。読んで納得。勉強になりました。(散策の画像はフォトギャラリー参照)

 そこから数分歩いて平和の丘公園へ。この公園には平和観音・みろく石仏・延命煙草地蔵があり、全部お参りすれば「三体しあわせめぐり」のご利益をいただけるらしい。まずは観音様に通ずる112段の石段を登らなければならない。すこし息が上がって苦しくなったが無事登頂。観音様の高さは25メートル。名前のとおり世界平和を祈願して建てられたのだそう。

 次はみろく石仏。距離的には近くのはずだが意外に遠く感じる。なぜなら結構急な上り坂。普通なら階段にしたほうがよい勾配だ。雪が降ったら登れないだろう。途中で引き返そうかと思ったが、なんとか休み休みで到着。112段よりきつかった。お堂はサル対策で戸が閉められており、自分で開けて参拝。

 最後の煙草地蔵へは来た道を戻らなければならない。ということは急な下り坂。滑らないよう歩幅を小さくして要注意だ。ところで煙草といえば普段は禁煙だが、飲み会のときの”もらい煙草”は例外。ブーフーウーのM下さんや、飲み友のOMさんからいつもいただいている。この場を借りて感謝。

 坂を下り始めたころから空模様が怪しくなっていたが、煙草地蔵に着いた頃には冷たい滴がポツリポツリ。そういえば宿の仲居さんが、今の季節は天気の変化が激しいと言っていた。ちょうど三体巡りは完了したのでキリはいい。本降りになる前に急いで宿に戻った方がよさそうだ。

 途中で雨が少し強くなったが、なんのことはない、宿に着くころにはほぼ上がっていた。部屋に戻り、とりあえずビールを一杯。今回のチョイスはファミマ限定の「至福の香り(サッポロ)」だ。時刻はまだ15時半。夕食は18時だから、のんびり風呂に入って、ゲームしながら夕食を待てばちょうどいい。

 よろづやのお風呂は「桃山風呂」と「東雲(しののめ)風呂」。それぞれに露天風呂と蒸し風呂がある。男女で時間入れ替え制だ。この時間に入れるのは「東雲風呂」。目的の「桃山風呂」は22時から翌9時30分までだ。予め宿のサイトで分かっていたから問題なし。岩本楼のときと異なり、もし今夜入り損ねても、明日の朝入れるのがありがたい。

 浴衣に着替えて、いざ東雲風呂! 脱衣場には数人の先客が。風呂に入っている人も。さすがに今回は独り占めとはいかないようだ。しかし、あきらめることなかれ。そっと覗いた温泉蒸風呂は先客なし。完全個室状態。気配を気にしながら数曲を歌い上げた。続いて露天風呂へ。こっちも先客は去っていた。軽くメドレー。ジャグジーもあるそうなのだが今は整備中とのこと。残念。でも十分満足。東雲がこれなら桃山はかなり期待できる。

 部屋に戻る前にラウンジでコーヒー飲もうと立ち寄ると、外国人さんのグループが寛ぎ中。カウンターにセルフのコーヒーマシンが数台置いてある。使い方が書いてあるけどうまく作動しない。困った。しばらくマシンを睨んで固まっていると金髪の男の子がそばに来て「ダイジョーブ?」って声をかけてくれた。なんとも恥ずかしい。冷静さを装って「ダイジョーブ」と返した。しゃあない。コーヒーはあきらめてデトックスウォーターなる冷たい飲み物にした。トホホ。

 ゲームやってたら、あっという間に夕食の時間。今夜はじゃらんの特典でグレードアップ料理をいただけることになっている。なんと信州牛つきなのだ。チョー楽しみ。部屋出しではないけど、食事処の個室。仮設ではなく、ちゃんとした造り。今回も食事中のエンタメ用iPad持ち込み。イヤホンも。まあ、アニメ見るだけだけど。湯河原の伊藤屋では迷惑を掛けちゃったからね。

 さて、うまい料理はお酒でさらにおいしくなる。まずは志賀高原ビールのペールエールで乾杯。日本酒は水尾の三種飲み比べを注文。風呂上りのビールを我慢したから、まだ全然いける。仲居のお姉ちゃんにお勧めを聞いたら、「わたしもお酒が大好きで、先日も試飲会に出かけたんですぅ。そのとき、これがおいしかったんですぅ。」と勧められたのが ”NEW ENGI”というお酒。味はちょっと「杉錦」っぽい感じかも。料理もお酒も満喫。ごちそうさまでした。

 ほろ酔いで部屋に戻ってゴロン。布団しいてくれてあってありがたい。至福の時間だ。時刻はまだ20時前。一度横になってしまうともうダメ。22時までなんてとても待てそうもない。桃山風呂は明日にしようと潔く決めて消灯。スマホのアラームは5時30分にセット。いつものようにiPadでアニメ見ながら就寝。おやすみなさい。

                 つづく

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当然のごとく後編ありだね。翌朝ちゃんと起きれたのかな。桃山風呂が目的なんだから、そこは頑張らなくっちゃね、ご主人💖

👀画像の引用元: 冒頭および 3、7、8番目はよろづや公式HP

             
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2025/04/18

フォトギャラリー(2025.4.15-16  湯田中温泉)

 


湯田中温泉


よろづや

よろづやラウンジ

湯田中大湯(よろづや)

窓からの眺め(雪山は左右に飯縄山と斑尾山?真ん中遠くが黒姫山?)

梅翁寺

湯けぶり地蔵尊(ぴんしゃん地蔵)

湯けぶりの足湯

一茶と湯田中

平和の丘公園

世界平和聖観世音菩薩



八角堂 弥勒石仏


延命煙草地蔵




以上、温泉ひとり旅にて





























温泉ふたりたび日記 「箱根湯本 萬翠楼 福住」2025.7. 6 - 7 (後編)

    こんにちは。ナッツとココです。 いよいよオーラスの萬翆楼見学だね。  通常は15号室のみの見学だそうだけど、今回は宿の予約の時から文化財や建築に興味があるって要望していたから、その熱心さに応えて25号室と35号室も特別に案内してくれるんだって。  よかった ね、 ご主人...